藤井聡太六冠が通算100敗目。それでも、積み上げた白星は460勝――通算勝率は約82.14%です。
9月12日のJT日本シリーズ準々決勝は、千日手指し直しの末に八代弥八段が勝利。白玲戦七番勝負第3局では西山朋佳白玲が福間香奈女流四冠を破り、シリーズを2勝1敗としました。金曜日11日の公式結果11局と、きょうの確定2局を合わせたレーティングも掲載します。
連盟の通算成績と照合:460勝99敗に、本日の1敗
日本将棋連盟の通算成績(棋士)は、確認時点で「2026年9月11日対局分まで」。藤井六冠の掲載値は460勝99敗でした。ここに本日の八代戦の敗戦を1つ加えると、460勝100敗となります。連盟がすでに100敗へ更新したという意味ではなく、公式掲載値に本日の結果を加えた数字です。
勝率の計算は、460÷(460+100)=0.821428…。小数点以下3桁では0.821、百分率では約82.14%です。連盟の「対局数」にはタイトル戦の持将棋1局が含まれているため、勝率は勝ちと負けの合計を分母に計算しています。今回の千日手をもう1敗に数えることもありません。
100回負けるまでに460回勝つ、という凄さ
「100敗」と聞くと大きな数字に感じますが、裏返せば1敗する間に平均4.6勝してきた計算です。勝ち越しは360。勝敗がついた560局を通じ、5局あれば4局勝つ「8割」をなお上回っています。
560局で勝率8割ちょうどなら448勝112敗。藤井六冠の460勝100敗は、それより白星が12多く、黒星が12少ない成績です。一時期の好調ではなく、これほど長いキャリア全体で維持しているところに驚かされます。
タイトルを持つ立場では、予選を勝ち抜いた挑戦者やトップ棋士との番勝負が続きます。その中での82%台。今回の敗戦が悔しいことと、通算成績の凄さは両立します。「ついに100敗」以上に、「まだ100敗なのか」と感じる数字ではないでしょうか。
八代八段が藤井六冠を破り、JT杯準決勝へ
この日の主役は、もちろん八代八段です。千日手から気持ちを切り替え、指し直し局で藤井六冠に勝利しました。当サイトレーティングは1812.5→1826.5(+14.0)。藤井六冠は2151.3→2137.3(-14.0)となります。
レーティング差を覆す価値のある白星で、八代八段は準決勝(ベスト4)進出。1手ごとに1万円を熊本へ寄付する「熊本復興応援対局」で、長い一日の勝負をものにしました。
JT日本シリーズのトーナメント表 / 千日手と熊本への寄付企画・棋譜解説動画
西山白玲が2勝1敗、再び一歩リード
白玲戦第3局は西山朋佳白玲が勝利。1勝1敗のタイから西山2勝1敗、福間1勝2敗となりました。西山白玲は1921.8→1929.1(+7.3)、福間女流四冠は1889.7→1882.4(-7.3)です。
七番勝負はまだ序盤ですが、五分の状態から先に抜け出す一勝は大きなものです。防衛を目指す西山白玲と、奪還を目指す福間女流四冠。次局も注目が集まります。
9月12日更新・棋士レーティングTOP10
| 順位 | 棋士 | レーティング | 9/12増減 |
|---|---|---|---|
| 1 | 藤井聡太 竜王名人 | 2137.3 | -14.0 |
| 2 | 伊藤匠 二冠 | 1968.5 | +0.0 |
| 3 | 永瀬拓矢 九段 | 1955.9 | +0.0 |
| 4 | 服部慎一郎 七段 | 1909.7 | +0.0 |
| 5 | 藤本渚 七段 | 1908.1 | +0.0 |
| 6 | 広瀬章人 九段 | 1901.2 | +0.0 |
| 7 | 増田康宏 八段 | 1889.0 | +0.0 |
| 8 | 豊島将之 九段 | 1872.9 | +0.0 |
| 9 | 渡辺明 九段 | 1869.5 | +0.0 |
| 10 | 近藤誠也 八段 | 1848.5 | +0.0 |
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女流棋士レーティングTOP10
| 順位 | 棋士 | レーティング | 9/12増減 |
|---|---|---|---|
| 1 | 西山朋佳 | 1929.1 | +7.3 |
| 2 | 福間香奈 | 1882.4 | -7.3 |
| 3 | 伊藤沙恵 | 1793.6 | +0.0 |
| 4 | 中七海 | 1756.8 | +0.0 |
| 5 | 加藤桃子 | 1713.6 | +0.0 |
| 6 | 磯谷祐維 | 1701.6 | +0.0 |
| 7 | 宮澤紗希 | 1618.1 | +0.0 |
| 8 | 香川愛生 | 1618.1 | +0.0 |
| 9 | 上田初美 | 1604.2 | +0.0 |
| 10 | 山根ことみ | 1597.6 | +0.0 |
レーティングは当サイト独自計算で、男女とも最終反映対局日は9月12日です。増減欄は9月12日の対局分。金曜日の結果は下記の11局を反映しています。
金曜日9月11日の公式結果11局も反映
あわせて、銀河戦の青嶋未来七段―山崎隆之九段戦(9月8日、青嶋勝ち)と、広瀬章人九段―森内俊之九段戦(9月10日、広瀬勝ち)のレーティング反映漏れを修正しました。広瀬九段の最新値は1901.2です。処理済み対局を再加算せず、表とレーティングの整合を取り直しています。
A級順位戦は永瀬拓矢九段が佐々木勇気八段に勝利し、レーティングは1950.2から1955.9へ。新人王戦準決勝では藤本渚七段が高田明浩五段を破り、決勝三番勝負へ進出しました。藤本七段は1904.2から1908.1へ上昇しています。
| 棋戦 | 結果 |
|---|---|
| ヒューリック杯棋聖戦 | ○狩山幹生―●徳田拳士 |
| 女流王位戦 | ○北村桂香―●村田智穂 |
| 女流王位戦 | ○宮澤紗希―●田中沙紀※ |
| 女流王位戦 | ○竹内優月―●萩田菜々子 |
| 女流王位戦 | ○香川愛生―●和田あき |
| 新人王戦 | ○藤本 渚―●高田明浩 |
| 王位戦 | ○塚田泰明―●岩村凛太朗 |
| 王位戦 | ○竹内雄悟―●森本才跳 |
| 王位戦 | ○藤井 猛―●佐藤和俊 |
| 竜王戦4組 | ○黒沢怜生―●渡辺大夢 |
| 順位戦A級 | ○永瀬拓矢―●佐々木勇気 |
