藤井聡太王位と伊藤匠二冠が激突した王位戦第6局。大逆転で決着した一局を、渡辺明九段も高く評価しています。
9月9日の終局後、渡辺九段はXに、王位戦第6局を自身の名局投票リストに加えたいほどの大熱戦だったと投稿。藤井王位が1分将棋で見せた終盤の構想と、伊藤二冠に起きた一瞬の変調について振り返りました。
渡辺九段が驚いた、122手目△2八角成からの構想
渡辺九段が取り上げたのは、藤井王位の122手目△2八角成。成った馬を相手に取らせる展開まで織り込んだ勝ち方を、1分将棋で選んだことに驚きを示しています。
観戦していた渡辺九段にも、後手がどう勝ち切るのか見えにくかったという局面。単に駒を得する、相手玉に迫るという分かりやすい手だけではなく、取らせる駒と残る攻めを見極める構想が、勝利につながりました。
109手目▲2四歩を、強者同士の勝負として捉える
一方、伊藤二冠の109手目▲2四歩については、それまで難解な将棋を勝勢に導いてきた実力と、この一手のミスとの落差に言及。高度な攻防を続けた強者同士だからこそ起きる、勝負の繊細な部分を感じたとしています。
敗れた側の一手だけを切り取るのではなく、そこまで伊藤二冠が築いた優位も評価する内容です。逆転という結果の奥に、両者が積み重ねた読みと決断があったことを伝える感想でした。
渡辺明九段のポスト
ファンの反応
ポストに寄せられた返信のうち、確認できた声を要約すると、次のような反応がありました。
- 渡辺九段の解説で、この一局を見たかった。難解な熱戦だったからこそ、渡辺九段の言葉で手の意味や勝負どころを聞きたかったという声です。
- 馬を取らせて勝つ構想を、短時間で選べることに驚き。藤井王位の終盤について、十分な考慮時間があっても選びにくいのでは、と感嘆する返信がありました。
- 一局の急所を見抜く、一流棋士の視点への感心。渡辺九段の具体的な指摘を通じて、プロの局面理解の深さに驚いたという反応も見られました。
勝敗だけでなく、「どう考えればその手を選べるのか」「解説を聞いて理解を深めたい」という関心が表れています。
王位戦七番勝負の結果|藤井王位が4勝2敗で防衛
第6局は藤井聡太王位が140手で勝利。シリーズを4勝2敗で制し、王位7連覇を達成しました。
| 局 | 日程 | 藤井王位 | 伊藤二冠 |
|---|---|---|---|
| 第1局 | 7/4・5 | ● | ○ |
| 第2局 | 7/15・16 | ○ | ● |
| 第3局 | 7/29・30 | ○ | ● |
| 第4局 | 8/18・19 | ● | ○ |
| 第5局 | 8/26・27 | ○ | ● |
| 第6局 | 9/8・9 | ○ | ● |
| 第7局 | 9/28・29 | 実施なし | 実施なし |
藤井聡太王位:4勝2敗・防衛/伊藤匠二冠:2勝4敗
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王位戦第6局ハイライト|衝撃の大逆転決着
伊藤二冠の幻の好手▲4二金から、ほぼ最強AIに挑戦
109手目▲2四歩、110手目△1三桂、112手目△3六銀、そして渡辺九段も注目した122手目△2八角成。一手ごとに揺れ動いた終盤は、結末を知ってから振り返っても見応えがあります。