藤井竜王は今期30勝7敗だが
うち4敗がタイトル戦(全て防衛済)
1敗が順位戦、もう1敗が王座戦、
そしてもう1敗がこの棋王戦。
仮にここから棋王戦と名人戦の挑戦者になれれば
6敗は実質「帳消し」になり、
今期の敗戦は実質、王座戦の1敗のみとなる。
第48期コナミグループ杯棋王戦 敗者復活戦決勝。勝者は佐藤天彦九段と挑戦者決定二番勝負へ
先手:羽生善治九段
後手:藤井聡太竜王
戦型:角換わり腰掛け銀
67手目まで前例のある形だったが、71手目に羽生九段が藤井竜王の攻めに手抜きで飛車先を切りにいったのが僅かに疑問手だったようで、そこから形勢が傾き始めた。
結果的にそこから一度も逆転することなく、藤井竜王が疑問手・悪手ナシの圧勝となった。恐ろしい…
決め手は何と言っても下図の△9八桂成。
8六にいた桂を成り捨てて勝負アリ。
どちらで取っても飛車取りを放置して△8六歩が痛打で決まる。見事な寄せだった。
詳しい解説は こちらの動画 でご覧ください
藤井竜王は渡辺棋王への挑戦権獲得に向けてあと2勝となった。
佐藤天彦九段に二連勝すれば渡辺棋王に挑戦。
佐藤九段は2回のうち1回勝てば挑戦権獲得。
A級順位戦でも4-1で首位に立っている。
更に叡王、棋聖、王位、竜王の四冠は既に今期防衛済。
六冠を通りこして七冠が完全に射程圏内に入った。。