藤井聡太

佐藤天彦九段のマスク不着用で対局規定に違反したと認められ、反則負けとなった件について

A級順位戦の永瀬王座ー佐藤天九段 戦は佐藤天彦九段がやや有利(水匠7で700点程、勝率65%程度)
な局面で突如中断。視聴者がざわつきました。

中断時の残り時間は佐藤天彦九段が2分、永瀬王座が16分でした。




「佐藤が対局中にマスクを長時間に亘って外していた。この行為が日本将棋連盟の臨時対局規定(コロナ禍に対応する臨時規定)に違反すると裁定され、本局は佐藤の反則負けとされた」(将棋連盟モバイルより引用)

動画で確認したところ、確かに佐藤天彦九段が長時間にわたりマスクを外していたのを確認できました。残り2分ということもあり、集中の極限状態にあったと推定されます。

そして、30分ほど経ったところで対局相手の永瀬王座が「反則負けではないか」と指摘。
連絡を受けた鈴木常務理事と佐藤会長が指摘した結果、反則負けが決まった。

(参考URL)https://mainichi.jp/articles/20221029/k00/00m/040/009000c

 
佐藤天彦九段は常務会に提訴するか否か、今後の展開に注目です。

個人的な感想としては、そもそもコロナ感染を防ぐためにこの規定があるので
天彦九段がノーマスクな時間帯がある程度続いた段階で、誰かが注意できる環境が無いと
まずいのではないかと考えます。
結果的にノーマスクの状態が続いてしまい本来の目的である「マスク着用による感染防止」というものが果たされていない上に、視聴者から多くの批判を受ける後味の悪い終わり方をしてしまったので
今後は「棋士がノーマスクの状態が一定時間続いた場合はすぐに記録係(をはじめとする周囲の人間)が指摘する、それで拒否したら反則負け」などとするのが無難ではないでしょうか。

今回の件は規定に沿って違反を主張した永瀬王座も、規定に従って反則負けの決断を下した
鈴木九段や佐藤康九段は誰も悪くないと思います。
ノーマスクの状態が続いてしまった佐藤天彦九段に関しては確かにうっかりで済ませていいのか
どうか微妙な部分はありますが、
誰かが注意すれば恐らくすぐに「すみません」と言ってマスクをして、
それで何事もなく終わっていた問題だったと思われます。

今後は恐らく、先ほど申し上げたように「ノーマスク状態の人がいたらなるべく早く誰かがすぐ注意する。注意してダメなら反則負け」という方向に議論が進んでいくと考えられます。

皆さんのご意見もぜひ聞かせて下さい。

-藤井聡太