メリケン向飛車について

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メリケン向飛車といえば「島ノート」にも記載されている非常に有力な戦法だが、相手がメリケン用に最善を尽くした陣形を取ってきた場合は残念ながら厳しいと言わざるを得ない。しかし、「全く別の将棋を指そうとしていたが、気づいたらメリケン向飛車が炸裂する局面になっていた」というのはしょっちゅうあることだ。私もよくメリケン向飛車に持ち込むことがあるが、決して最初からそう決めていた訳ではなく相手の陣形にスキがあるからそうするというだけだ。前置きが長くなったが、始めていきたいと思う。


上図は私の将棋ウォーズでの対局。後手の方が対石田流の定跡とばかりに早めに左美濃を作ってこられたので、メリケン向かい飛車で行くことを思いついた。端を伸ばしてきたのは明らかな緩手で、△63銀~△74歩を狙うべきだった。上図で▲86歩と仕掛け、早くも先手が有利となった。以下飛車交換をして下図。ここで有利に導く手がある。【下図、5分で1級】


上図以下・・・
▲85飛△82歩▲83歩△同歩▲同飛成。先手だけ龍を作ることに成功。以下下図の△19龍までと進展した。次の△28桂成~△49角があるが、ここで決め手がある。【下図、5分で初段】


正解・・・
▲16龍△同龍▲63歩成。と金は遠いようだが、次に▲64角と打つ手と連動すると滅茶苦茶に早い。
本局は後手の陣形のスキをうまくとがめて、メリケン向飛車がさく裂した将棋となった。


なお、メリケン向かい飛車に対しては上図のように△64歩△63銀の形を早めに作って早めに△74歩と仕掛けられれば居飛車良し。ちなみに上図のソフト評価値は後手に300ほど振れている。私も上図の対応が嫌なので最初からメリケン向飛車を狙うようなことはせず、後手の陣形を見て隙あらば・・・という感じである。例えば本局のように序盤の駆け引きの中で早石田を匂わせてスキを作らせることが出来ればメリケンは炸裂する。後手が早めに端を突き越してきたり、△64歩でなく△54歩を先に突いてきたりする形の場合は大チャンスなので、積極的に狙っていくといいと思う。以上、覚えて損のないメリケン向かい飛車戦法でした。

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飛先早突き左美濃戦法に対する対抗策

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第一図。私の将棋ウォーズでの実戦です。相手は七段の方でした。
本当は32銀型の左美濃用に用意した作戦だったのですがそこはまあ御愛嬌。
プロの実戦例も△44角~△33銀~△32金と囲いなおす例が多いです。


さて、第一図で▲79玉、▲47銀型に構えたのが私の工夫でした。一見酷い形ですが85歩の突き越しを見ての作戦です。角は引かない方が受けに利いています。攻めは47の銀を36銀と出ればいい感じになります。


さて、第二図で△44角と「いつも通り」の位置に角がセットされましたがこれを待っていました。すかさず▲36銀と出て、▲45銀とぶつける手を見せてペースを握りました。ちなみに△65歩の仕掛けは88の角がいい感じで受けに利いているためあまり効果がありません。▲36銀以下は、△65歩▲45銀△同銀▲同歩△35角▲68銀!と進みました。6筋に飛が打てるので、△66歩▲同角△同飛~△39角の筋が利きません。ここで先手が良くなりました。進んで第三図。ここで決め手がありました。【第三図、5分で初段】


正解は・・・
▲25飛でした。以下△24歩に角を取って▲64歩が厳しかったです。
実戦は飛を渡すのが嫌で▲64銀としてしまいましたが、差が縮まってしまいました。
進んで第四図。決め手を逃してもつれ、▲67香に後手の立場で好手順がありました。
【第四図、5分で四段。鋭い踏み込み】

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正解は・・・
△88銀!でした。うっかりしていました。同金は68角成から詰むため、やむなく▲69玉ですが、そこで△48馬と突っ込まれたら▲21飛成には△31金で王手は続くものの後手玉は寄らず、後手の勝ちでした。実戦はこの筋を逃し、先手の勝ちになりました。
序盤を振りかえると、作戦的にはまずまずだったと思います。▲79玉、▲47銀型は△85突き越し型に対してのみ有力かも知れません。▲79角と引くのに抵抗のある方はぜひ試してみて下さい。私もしばらくこの作戦を試してみたいと思います。

プロ間でも流行中の後手飛車先早突き型左美濃について 

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最近第1図の局面をアマ・プロ問わずよく見る。私もよく指す。非常に有力だと思う。今回は将棋ウォーズ七段の方との方とこの形で対戦した。

本譜は第1図から先手の私が2筋の歩を切って▲46角と構えた。まあこんなところだろうか。すると、突然銀を繰り出された。第2図。


第2図の局面は困った…。▲55角は△44歩でダメだし、▲57角も△65歩から両取りの筋でいや。▲68角もなんだか弱い。本譜は消去法で▲68角と引いたものの、「既に先手が嫌な形だな」という気がした。2筋の歩を切ったり、矢倉に構えたりするあたりから既に何か違うのかもしれない・・・。

第二図から角を引いた後、端の突き合いを入れて▲57銀と上がったら完全にノータイムで△65歩と突かれた。端を入れたのが後手の用意周到なところで、桂馬を渡してからの▲15桂を消している。この辺りは作戦負けをしている気がして仕方なかった。ソフトの評価値はごくわずかに後手に触れていた。第3図からは仕方なく▲同歩△同桂で銀桂交換を甘受し、▲36桂の筋の反撃に期待することにした。だが、△77桂成▲同桂の局面で△61飛とじっと引いたのがまた好手。それが第四図。


この局面でじっと飛車を引けるのが七段の七段たる所以だと思う。以下、▲15歩△同歩▲36桂と攻めたものの空振りしている感が否めない。以下△33角▲24歩△同歩▲同桂に△23銀打がまた手厚い。この後はいいところなく完敗、という感じになってしまった。

因みに、2017年1月に行われた高橋ー阿部戦では、以下の局面から

▲46角△63金!▲57銀△44角!▲79玉△33銀▲88玉△32金(第6図)と
後手が矢倉に組み換えていた。


第4図は後手の作戦勝ちだと思う。先手からは動きが難しい。高橋九段は▲38飛と流石の手をひねりだすものの、△45銀▲55角△35歩が好手順で、銀を上手く守備駒に繰り替えて63の金をしっかり攻撃に参加させて後手が勝った。
先手としてはどこが悪かったのか・・・。ネット将棋でも流行している形なので、早めに対策を考えてまたブログにアップしたいと思う。

 

 

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おおお

 

 

角交換振り飛車対策新作戦 次の一手形式で振り返る実戦

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第一図で私(実際は後手番)の手番。ここで試してみたい手があった。
将棋ウォーズの10秒将棋、相手は五段の方だった。【次の手、やや冒険気味の新構想】


ここから、▲75歩。手の意味は美濃のコビンを狙いつつ▲66角から盤面を制圧すること。若干冒険しすぎな意味もあって怖かったが、思い切ってやってみた。


以下、第二図へと進展。こうなれば▲46銀、▲36歩~35歩の仕掛けを見せて若干先手が作戦勝ちか。気を付けるのは△47角を打たせぬようにいったん▲58金までは上がること。以下、作戦負け気味の相手が無理気味に仕掛けて飛車交換して第三図。ここで私が逃した大事な手があった。【第三図次の一手、5分で三段】


正解は・・・
▲28飛。本譜は▲22飛~11角成としたが、第四図と進んで相手の次の一手が好守【第四図次の一手、5分で三段】


正解は・・・
△22歩。この手を打たれてしまったと思った。竜と馬どちらかの利きが死んでしまう。以下、▲同馬に△33銀!が狙いの一着で、▲23馬と引くのでは明らかに元気が出ない。そこで後手に決め手級の手があったのだがそれは後程。実戦は△42銀▲86香に自然に見えた△19竜が大悪手。以下▲41馬△53銀となった局面で決め手があった【第五図、五分で二段】

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正解は・・・
▲63馬。△同菌に▲71銀と打って、王様を逃げれば61竜で、とれば▲83香成で崩壊です。ということで、何とか再逆転して勝てたが、せっかく新作戦が成功していい感じで進めていたのに逆転されてしまって少し後味の悪い勝利となってしまった。新作戦についてはどんどん実戦で試して結論を出していきたいと思う。
さて、オマケで少し戻って第六図。▲23馬と引いた局面ですが、ここで後手に絶好手があった。
【第六図、5分で二段】


正解は・・・
△14角!これを打たれたら参っていたと思う。とれば21竜から△49飛が厳しい。▲24歩も△47角成がなんとも嫌らしい。76の銀が宙ぶらりんで、△84桂のキズが痛い。本局は▲28飛を逃したのが痛かったことと、▲68金と寄る手を省略して▲46銀~35歩を急げないか?というのが課題だった。相手側としてはもっと早く△64歩をついて、場合によっては△72飛と袖飛車に転戦するのも有力だったと思う。その辺はまたソフトなどで研究してみたい。ここまで御覧いただき、ありがとうございました!

 

 

変幻自在カメレオン戦法

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第一図は私の将棋ウォーズの実戦に現れた局面。先手が私。ここが結構悩ましいところだった。後手はここから右玉、右四間、中飛車など色々な含みがあって先手は指し手が難しい。結局ここから右玉に発展し、△45歩と突っ張ってきたので反発して第2図。
▲46同銀まで。ここで後手に鋭い反撃があった。

      【5分で初段、鋭い反撃】


第二図から、△86歩が鋭かった。▲同歩△85歩~△同桂に銀を逃げると△65歩が厳しすぎるので▲87歩と謝ったが、まんまと銀桂交換に持ち込まれて自信が無かった。
以下、△77桂成▲同桂△65歩に▲55桂と反撃して、△65歩▲同桂△64歩で第3図。
ここで勝負手がある。

   【先手の勝負手は何でしょう?】


ここから、単に▲45桂は△65歩で角は取れるが負け。
▲53桂成同金に45桂と跳ねたのが勝負手。瞬間、銀損になるが後手の陣形を薄くして実戦的な勝負手だ。以下乱戦になった。手順は動画等でも確認できるが、45桂以下
△同銀▲同銀△65歩!▲同金△64銀打▲63桂成△同金▲54金と進んだ。お互い妥協なく突進していく感じの手順だ。▲54金に△66桂なら▲88金と寄って凌いでいるようだ。実戦は以下△99角成▲63金△同玉▲54銀打に△72玉が悪手で▲63金から先手が勝ち筋に入ったが、△52玉▲46角(第4図)の変化なら後手が有利だったようだ。
そんな訳で第4図はこう指されていたら負け、という変化手順。▲46角が味良く一見先手勝ちのようだが、凄い手があった。

     【絶妙手、5分で四段】

正解は・・・△67香!とれば87飛成、▲68歩なら△57桂!▲同角△77桂!で負けそう。▲63銀打~▲52金~▲64角と攻めていくのが最善のようだが、手順に後手玉が安全地帯に逃げ込んでしまうため後手有利。
実戦は逃してくれたため辛勝となったが、後手の作戦はとても有力なようだ。
更に、△22角を上がらず△41金、△32銀型で右玉と左美濃を両天秤にしてくるような指し方もある。特に△85歩、△32銀型の右四間飛車はつい最近の竜王戦1組の高橋ー阿部戦であり、後手番の阿部が右四間飛車で快勝している。近いうちに新・右四間飛車について徹底的に研究してまた記事を書いてみようと思う。
長文ですがご覧頂き、ありがとうございました。

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初の外国人女流棋士誕生!

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【カロリーナさん略歴】
氏名:カロリーナ・ステチェンスカ(Karolina Krystyna )さん
出身:ポーランド(Poland)
生年月日:1991年六月十七日(2017年2月現在、25歳)

【正式なプロになるまで】
2015年の10月1日に女流3級になったものの、正式にプロと認められるのは2級になってから。1年半近くかかっている計算になり本人としても焦りや不安はあったと思いますが、見事な昇級でした。2年で2級に上がれなかった場合は女流棋士の資格を取り消されてしまいます。金銭面や慣れない異国での暮らしで色々大変だったと思いますが、本当に見事な昇級でした。

【昇級の一番】
昇級の一番は貞升南初段との第44期女流名人戦予選でした。これに勝って予選決勝進出すればその時点で女流2級の資格が与えられます。私もリアルタイムで観戦していましたが、貞升女流が優勢な将棋で、カロリーナさんはじっと耐えてチャンスを待つ戦いでした。一瞬の隙を突いて勝負手を放ち、上手く逆転し、その差を大事に大事にキープしてとうとう勝利。仕事そっちのけで見入ってしまったのは内緒です(笑)

【将棋をはじめたきっかけ】
NARUTOで奈良シカマルが将棋を指していたほんの1シーンをきっかけに将棋を覚えてのめり込んだそうです。やはり日本の漫画・アニメは最強コンテンツですね!しかし、将棋漫画ではなくNARUTOの1シーンというのがちょっと残念。
頑張れ、将棋漫画!(笑) 将棋界にもヒカルの碁みたいに爆発的にヒットする作品が欲しいですね。少し話が脇道にそれてしまいましたが、本当におめでとうございます!

【今後のご活躍をお祈りしています!】
里見さんや西山さんなど、奨励会三段という凄まじい舞台で戦っている方々を筆頭に女流棋界も非常に層が厚くなってまいりましたが、NARUTOパワーでその一角を崩してタイトル争いに参戦する日をお待ちしています!

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定跡講座 最新の相掛かり棒銀 その1

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相掛かり棒銀に対しては、後手が△72銀型で受ける棋譜が圧倒的に多くなっている。
従来のじっくり組み合う定跡ではやはり先手がやれると見られているようだ。それはyoutubeの動画を参考にして欲しい。
そんな訳で下図。2017年2月の棋譜だ。以下▲阿久津八段VS△屋敷九段 はここから

▲66角△74飛▲75歩!△54飛▲68銀△35歩▲27銀△62玉と進む。▲75に空いた穴をどう埋めるかという戦いになった。
以下、囲いあって先手は棒銀に、後手は三筋の歩を切って82玉までの第二図。


本譜は▲68金右だったが、ここで▲15歩と突けば若干先手が良かったようだ。
実戦はこの後ねじりあいの末屋敷九段が勝ったものの、後手は第二図になる前に変化する必要がありそうだ。
また、▲36銀と出た手に対して後手に面白い手がある。

それが第三図で△74飛と寄る手。ここからは▲69玉△62玉▲68銀△71玉の進行が多い。ただ、プロの実戦では2005年を最後に指されていない。何か嫌な変化があったのだろうか。私なりの考察だが、以下▲56歩△14歩▲57銀△13角▲79角(第四図)


この局面が既にプロの中で先手良しと結論付けられているのかもしれない。▲阿部ー北浜戦は以下△35歩▲27銀△33桂▲46銀△44歩▲35銀△45歩▲38銀(第五図)

このように進み(実戦は9筋の端歩の付き合いあり)、ここまで来ると先手が上手くやったように見える。この後は9筋から暴れてくる後手のせめを上手くいなして先手が勝った。

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という事で、相掛かり棒銀は阿久津流の新構想でまた面白い展開を迎えている。
私も実戦でぜひ試してみたい。

 

 

 

 

 

 

 

ミレニアム攻略の基本 四間穴熊VSミレニアム

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さて、第一図。私の振り穴に対して、懐かしのミレニアムに組まれた。一時期非常に流行した戦型だが・・・私(穴熊側)の手番で、急所の一手があります。


正解は・・・
▲55歩!ミレニアムは角頭が急所で、ここを攻めれば大体良くなる。
以下、△同歩▲65歩△31銀右▲66銀△86歩▲同歩△74歩に
次の手が気持ちのいい手だった。


それが第二図の▲54歩。もらった一歩が生きた。以下、△同金▲55銀△同金▲同角と進んで先手絶好調の流れ。仕方ない△86飛にまた気持ちのいい手があった。


それが第三図、またしても▲54歩。徹底的に角頭を攻めて、優勢から勝勢といったところ。以下、△42角▲86飛△同角▲83飛に△87飛と反撃されたが、
そこで下の▲77桂なら勝勢だった。

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本譜は▲88金と大悪手を指してしまい、△47飛成で一気にピンチに。
その後粘りまくって何とか勝ち切ったものの・・・途中まで会心のサバキが決まっていただけに後味の悪い勝利となってしまった。ミレニアムを咎める序盤だけは参考にして頂けるかなと思って記事に致しました。

 

将棋ウォーズ実況 3切れ VS七段 先手早石田・端桂

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将棋ウォーズの3分切れ負け実戦より。先手が私、後手が七段の方だった。


第1図から▲74歩△同歩▲17桂と端桂の筋を利用して攻めていって
第2図。この辺は研究範囲だった。


第二図以下、△65歩▲同銀△64歩▲33角成△同角▲66角と攻めたが、
次の手が上手い受けだった。それが第三図。


△75歩。いかにも軽くて頼りなさそうな受けだが、局後に振りかえると最善かもしれないと思う。△75角なら▲同飛△同歩▲25桂があった。
第三図以下、▲25桂△44角▲33桂成△同玉▲45桂△32玉と進んで第四図。ここから形勢は別だが気持ちいい手順があるので考えてみて欲しい。


正解・・・
▲64銀!△同銀▲同角△同飛▲33銀△同角▲同桂成△同玉▲55角
銀をもぎとり、33で清算して55角が王手飛車。対局中は優勢だと思っていた。だが、現実は駒損が痛くいい勝負だった。
△44飛▲71飛成△32銀打▲81龍△26桂で第五図。とうとう後手に反撃の手が回った。


以下▲36桂で飛を確保したものの、△38桂成▲同玉△35銀打と進むと上手く厚みを気づかれた上にこちらの玉が薄くされていて、自信がなくなってきた。そして第六図。


△27角が次の63角成と38銀を見せた嫌らしい手で、完全に形勢不明になったと思った。以下▲73角成△38銀▲同金△同桂成▲59玉に次の手もまた凄かった。

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正解・・・
△78金。▲51馬で素抜かれるが、△63角成と成りかえった形が手厚く、いい勝負のようだ。なお、78金では△62歩がソフトの推奨手で、あるいはそちらが良かったかもしれない。以下仮に▲同歩成△81馬▲同飛成△78金は後手勝ちか。数手進んで第八図。△64角。

残念ながらこの辺で私の持ち時間が切れてしまい終局となった。
一方的に攻められ続けても正確に受け続ければ大変だということを教わった一局だった。っていうか3切れでこれだけ正確に受け続けるあなたは一体何者ですか・・・。

 

 

 

定跡講座 先手早石田対策 その4 恐怖の端桂戦法

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第一図。何気なく22玉と上がった所。初めて次の手を見た時は衝撃だった。ここで▲26歩!銀冠穴熊かな?くらいにしか思わず、ヒョイっと△23銀と上がると・・・

第二図、▲25歩!流石にここまで来ると端桂の狙いは嫌でも分かる。これが藤井ー丸山戦で実際にあったことなど知らず、私はここから良く分からないことをやって敗れた。久々に行った研究会での出来事なのだが、「こんな手も知らないなら来んなよ」といった雰囲気がありありと出ていて非常に申し訳なくなった。それが今回、久々に定跡研究を始めようと思ったきっかけだ。

第二図からソフト同士でやらせてみた。△同歩▲65歩△同歩▲同銀△62飛までは藤井ー丸山戦と同じ進行。以下、▲74歩△同銀▲33角成△同桂▲74銀△69飛成▲24歩△同銀▲78角△88角▲85銀△67歩(面白い手)と進んで第三図。まあ一直線に戦うとしたらこんなところだろう。
形勢判断をしてみよう。
玉の堅さ:先手◎後手は金銀がバラバラで酷い格好、先手は美濃囲い。
駒割り:▲先手瞬間銀得だが99の香は取られる。ほぼ五分。
駒効率:後手○これからという他ないが78角の形と85銀の遊びはデメリット。
ということで、玉の堅さVS駒の効率といった図式だ。
ソフトの評価値はほぼ五分。


第三図の△67歩は一見損な手に見えるが、第四図まで進んでみると意味がわかってくる。ここで龍を切れるように利かしておいた訳だ。流石に読みが深い・・・。ただし、ここまで進めてみると形勢は先手がプラス200程度でリード。後手はやはり王様が薄いのが痛い。


第四図から△67龍▲同金△42金寄▲66飛!△同馬▲同金△68飛▲63とと進んで第五図。ここで△66飛成はある手順で後手が負けになりそう。
少し考えてみて欲しいと思う。


ある手順・・・
▲53と△同金▲23歩△同玉▲21飛△32玉▲23角!△21玉▲41角成で
第六図。駒損は酷いが適当な受けが無い。


という事で、第五図で△32金寄と辛抱し、▲23歩△12玉▲53と△26歩▲63角△27歩成▲同馬△45角(第七図)と進んだ。華々しい攻防だ。

以下▲同馬△同桂と進んだ第八図。ここで先手に更に華麗な切り返しがあり、優位を築いて押し切った。少し考えてみて欲しい。

正解は・・・

▲22飛!△同金▲同歩成△同玉▲55角。
飛車を捨ててでも37の地点を守るのがこの局面の急所らしい。
昔のタイトル戦でやったら語り継がれるんじゃないか?というレベルの妙手がポンポンと出てくる。ソフトは本当に恐ろしい。
ということで、端桂戦法をやられると形勢はともかく居飛車側がかなり苦労を強いられて最善を尽くしてようやく互角くらいな気がするので、私は4手目△42玉を諦めて△14歩にお引っ越ししたのであった。
因みに、もしかしたら序盤に何気なく端歩を突き合ったのが既に疑問だった可能性もあり、端歩を手抜いて早めに銀冠を完成させるなど、まだまだ工夫の余地は十分あると思う。またソフト同士で対戦させて研究するなどして、それなりの対策が出来たら△42玉に戻ってこようと思う。
以上、今回はここで終わりになります。次回は4手目△14歩型の攻防を研究していきます。ご覧いただき、ありがとうございました。

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