藤井聡太 炎の七番勝負 第5局目 VS 深浦康市 九段戦

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ここまで藤井四段の戦績は
〇増田四段
●永瀬六段
〇斎藤慎七段
〇中村太六段
かなりの実力者相手に、鍛えの入った指し回しで3勝1敗。既にルーキーのイメージはない。私は今年中に藤井四段が何かタイトルを奪取すると思っている。
さて、注目の深浦戦は第1図。先手深浦九段の森下システムとなった。最近では左美濃や急戦など後手のバリエーションが広がってきたせいかなかなか普通の矢倉をお目にかからない気がする。深浦九段の経験値が最大限生きそうな戦型だ。


第1図からお互いに囲い合い、第2図のように進展した。現役A級の強豪深浦九段の攻めを、藤井四段が堂々と受けて立つ展開だ。


▲55歩が手筋で、単に▲45歩は△同歩▲同桂に△44角がある。ここでソフトによると△64歩!が最善で後手+200程度だが、人間ならまあ△同歩から考えるところ。実戦も同歩だった。以下▲45歩に△73銀!と超強気の攻め合いだ。この辺りの思い切りの良さも藤井四段の持ち味。勿論、深い読みの裏付けがあるのは言うまでもない。以下、深浦九段の激しい攻めを藤井四段がカウンター含みでいなすような展開になって第3図。▲36飛に対して好手があった。


第3図で△33歩が渋い好手。▲33歩のたたきをなくし、わずかに(+200程度)後手が優位に立った。先手は33歩を消されて45の桂が不安定なのが痛い。
以下、第4図へと進展したが、▲75歩に対して力強い好手がある。


第4図から△54金!が力強い。桂取りが受からない。やむを得ず▲33桂成と特攻していったがこれは後手の望むところ。リードは+500程度に変わった。
以下、先手も懸命に食らいついて第5図。ここで決め手級の手があった。


第5図で△42桂と打てばほぼ決まっていた。▲52歩が気になるが、△38飛▲42銀成に△33玉で後手優勢。成銀が重く残ってしまう。
実戦はこれを逃し金をボロっと取られ、難解な形勢に。深浦九段の気迫に圧されたか。それでもそこから冷静なのが藤井四段の一味違うところ。微差のリードを保ち、迎えた第6図で実戦的な好手順を指す。


第6図から△56桂▲57角△93香が好手順。一発、桂を利かすことで先手陣は大幅に薄くなった。深浦九段も▲23歩△13玉をきかせて▲95桂を粘る。そこで△94歩が緩手になってしまった。ここでは△58飛成が柔らかい好手だった。第7図では深浦九段にビッグチャンスが訪れていた。

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第7図で▲83桂成!△同飛▲36金が勝負手で、歩切れの上に飛車の利きがなくなった後手陣は弱い。実戦は単に▲36金だった。形勢は後手に傾いた。
以下、第8図へと進展した。▲25角に対して次の一手(詰将棋)を当ててほしい。

正解・・・
△66金が鮮やかな一手。以下▲同角△78竜▲同玉△68桂右成となれば即詰み。

実戦は△66金を見て深浦九段の頭が下がった。これで4勝1敗。ここまでくると、もう五~八段には一生ならないような気がする。(先にタイトル3期を獲得して九段になってしまうため)

動画での棋譜並べは こちら

 

第67回NHK杯 中村修九段 VS 佐々木勇気五段

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中村九段の先手で、▲76歩△34歩▲58金右!!!といきなりすごい出だし。準備の深さを伺わせる3手目だ。対して佐々木五段は△35歩と伸ばし、早石田の構え。以下第1図と進展。佐々木五段はなんと石田流と穴熊を両立しようとしている。無理気味の構想だが、通してしまえば後手有利。ここで中村九段、動く。

第1図から▲46銀!(第2図)が凄い手


以下△45歩▲57銀で何をやっているかわからないようだが、以下△71金に▲46歩と、手損をして位を取らせてその位を攻める、という高等戦術なのだった。
以下、ソフト検討でも互角という手順が続いたが、続く第3図で均衡が破れた。
第3図は佐々木五段が13の角を22に引いて王手したところ。角筋が止め辛く厳しい手に見えたが、結果的にこれが疑問手となってしまった。中村九段の受けが素晴らしすぎたのだ。

ここから、▲98玉! と凄まじい受けが出る。以下△88銀で早くも詰めろがかかったが、▲55歩!でしっかり受け止める。続いて△99銀成~△42香(第4図)と攻防に香を据えられて困ったようだがそこは「受ける青春」。素晴らしい受けを用意していた。


第4図で▲56銀打!が手厚い受け。△44歩は▲35銀で困るし、次の▲45銀を受ける適当な手段もない。ここではっきりと先手が優勢(+1000程度)になった。
以下、中村九段が快調にリードを広げていくがそこは昨年度勝率No1を争っていた佐々木。第5図で妖しい受けを見せて混戦に持ち込む。


第5図では桂、香が急所に利いていて受けが無いようだが△85飛!が好手。一気に差が縮まった(先手+500程度)
以下、後手が猛烈に追い込んで逆転寸前までいった第6図。▲72歩の垂らしが疑問で(正着は▲41飛)後手にチャンスが訪れていた。

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正解は・・・
△41飛!と打つ手があった。▲15歩と突く位しかないが、△22角と活用して後手もかなりやれる形だ。実戦は△82銀と打ったため▲41飛△42飛に香を取らずに▲61飛成!が好手ではっきり先手優勢になった。以下、中村九段が完璧な指し回しで押し切って若手のホープに快勝。ベテランが底力を見せつける恰好となった。

動画での棋譜並べはこちら

高速棋譜並べ(2分半):こちら
通常棋譜並べ(12分半):こちら

※通常棋譜並べは4月9日18時半に公開されます。

 

2017年 名人戦第一局 佐藤天彦名人 VS 稲葉陽八段

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第75期名人戦は振り駒の結果、先手が佐藤名人、後手が稲葉挑戦者でスタートした。局面は下図(第0図)の横歩取り最新形へと進む。ここで▲33角成△同桂▲24歩△34銀▲23角は無理攻めとされているが、高性能PCでソフト検討させたところかなり有力とのことだった。

以下の進行例は△同金▲同歩成△25歩▲36飛△35歩▲33と△36歩▲34と△84飛▲38銀・・・という感じ。後手が大駒4枚を独占する面白い将棋になる。
実戦は上図から▲15歩。端攻めを含みにした手で非常に有力な形だ。以下後手は△24歩と受け、先手は玉を固め、狙いの端桂を跳ねて第1図の恰好になった。ここで先手に攻めを繋ぐ好手順があった。


第1図の△25歩の局面でソフト評価値は先手+150。ここで佐藤名人は▲36飛としたが、ここでは▲同桂!があった。角交換から△24歩で桂がタダ死にのようだが以下▲75歩!△25歩▲86飛△85歩(飛交換は陣形の差で先手良し)▲36飛が次の▲24歩と▲74歩を狙って厳しい。以下△24桂に▲35飛と浮いて△44角なら▲32飛成~▲74歩で先手良しがソフトの見解。実戦は▲36飛以下
△35歩!▲同飛△26歩! 
が妙手順で一遍に後手優勢となった。稲葉八段は常に深い読みの裏づけを基に思い切りよく踏み込む棋風で、こういう手は絶対に逃さない印象がある。
対して▲28歩でははっきり苦しい(と言っても評価値はー300程度でまだまだ粘れる局面だった)ので、第2図の▲25飛と指したがここで決め手があった。


第2図から△85桂!が決め手。これで名人を争うレベルの者同士の戦いとしては将棋が終わってしまった。▲33角成は△同桂▲26飛△44角がある。本譜は▲66角と苦し受けだが、△同角▲同歩に△34角が決まった。そこから数手進んで第3図。▲同とに対して恰好いい決め手があった。


第3図で△55桂!が決め手。▲同歩なら△67角成~△89角▲57玉に空いたスペースに△56金で詰む。実戦は△55桂を見て佐藤名人の投了となった。

本局は稲葉挑戦者のいいところばかりが出た将棋となった。ハマった時の稲葉八段には誰も勝てないと思う。次局以降、名人も巻き返してくると思うので引き続き熱戦を期待したい。

【解説動画:ロングバージョン:14分40分】
 こちら
【解説動画(競馬実況風)ショートバージョン:3分35秒】
 こちら

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後手番用飛先交換させ型角換わり

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最近密かに流行っている後手番用の戦法、「飛先交換型角換わり。」
手順は▲76歩△34歩▲26歩△84歩▲25歩△85歩▲78金△32金▲24歩△同歩▲同飛△88角成!▲同銀△22銀 で第1図。


この戦法は、「先手にとって飛車先を交換する手は大して得になってないでしょ?」という主張をそのまま表現していて面白い。横歩取りを苦手としている居飛車党の方にはおすすめだ。

以下、後手は
A,早繰り銀にする指し方
B、腰掛け銀
C,右玉 

などあり、どれも有力だ。私は主に22銀型で早繰り銀に行く指し方を多用している。

Aは第1図以下、▲28飛△23歩▲77銀△72銀▲38銀△74歩▲36歩△73銀▲37銀△64銀(第2図)


第2図から▲46銀△42玉▲68玉△75歩(第2A図) の展開は後手も面白い。

または▲37銀に代えて▲46歩△64銀▲37桂△42玉(王手飛車のラインを避ける)で第3図。


評価値は何れも先手プラス250程度に振れており、やはり飛先を切った得は大きそうだが後手が先攻できるメリットも大きい。初めて見た人なら受け間違えてくれる可能性も大だ。

因みに私の実戦は第3図から▲29飛△75歩▲同歩△同銀▲76歩△64銀▲68玉△75歩(第4図)と後手が面白く戦えた。

先手の早繰り銀に対する対抗策は、右玉が無難だろうか。あるいは

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ソフトによると第5図のように早めに自陣角を打つのが良いらしい。第5図の局面のソフト評価値は、先手プラス250だ。この角は何れ▲34角~▲35銀~▲24歩の攻めを狙っており、確かにかなり厄介そうだ。
ただ、知らなければ打てない手だと思うので、先手の人がこの角打ちを知らないことに期待して目をつぶってやってみる価値は十分ある戦法だ。また、早繰り銀でなく普通に腰掛け銀にしていくのももちろんある。その指し方もまた追記していきたい。

【ソフト VS ソフト】 飛先交換させ型角換わり検討

【ソフト VS ソフト】 飛先交換させ型角換わり検討2

 

 

 

 

 

角交換四間飛車対策▲46歩

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初手から▲76歩△34歩▲26歩△88角▲同銀△42飛に▲46歩!と進んで第1図。


ソフトの見解によるとなんと既にこの時点で先手やや良し。流石にそれは無いと思うが…。以下、居飛車は右銀を繰り出して素早く▲56銀と腰掛け銀を作っていく指し方が有力だ。以下、駒組みの一例は△62玉▲48銀△72玉▲47銀△82玉▲96歩△94歩▲78玉△33銀▲58金△72銀▲86歩△52金▲56銀△64歩▲25歩△63金▲87銀△74歩▲77桂△73桂▲88玉△84歩▲78金△54歩▲66歩(第0図)


確かにこうなれば▲68金と固めたあといつでも▲65歩と突けるし△22飛は▲45歩~▲46角のような筋も生じる。微差だが居飛車を持ってみたい気もする。だが、藤井九段などはこういう局面から非常に上手く捌くので、そういった感覚は本を読むしかなさそうだ。

再掲第1図で△55角と打つとどうなるか。


△55角以下は▲77銀△46角▲48飛△55角に▲65角△52金左▲83角成△88歩▲65馬(第2図)


第2図から△33角▲44歩△同角▲同飛△同歩▲88銀(第3図)


第3図までは私の実戦そのままで、以下△43金▲同馬△同飛▲32角△41飛打▲43角成△同飛に▲32金と重く打って良し。以下、△55角▲78玉△45歩▲85飛△44角打▲77銀△82歩に▲21金(第4図)

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第4図となって、次の▲56桂が厳しくはっきり先手優勢。ということで、▲46歩に△55角は成立せず、第0図のように進展する可能性が高そうだ。そうした進展以降の戦いは、やはりプロの先生の著書が非常に参考になる。

【おすすめ書籍】

先手石田流・相振り飛車

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後手の振り方は色々あって、

・相三間飛車
・四間飛車
・33角型向かい飛車
・44角型向かい飛車(本項)

等々、非常にたくさんある。
一先ず石田流をやったときに一番嫌だった△44角型向かい飛車を少し調べてみる。他のものも順次追加していきたい。

初手からの指し手
▲76歩△34歩▲75歩△54歩▲66歩△42銀▲78飛△53銀▲68銀△44角▲48玉△22飛(第1図)

ここからソフト先生同士で対局して頂いたところ、▲86歩!△24歩▲38玉△25歩▲85歩△62玉▲65歩!(第2図)というカオスな展開に・・・。

以下、進行の一例は△82銀に▲28銀(▲79金も有力候補だった・・)△72玉・・・これはやや後手が作戦勝ちか?向かい飛車の攻撃力がえげつない。金無双を完成させても44銀~35銀~45角なんて筋さえチラチラする。本を読んで勉強しなければ・・・。

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【おすすめ書籍】

三間飛車VS居飛穴 厄介な中田流

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初手からの指し手
▲76歩△34歩▲66歩△84歩▲78飛△85歩▲77角△62銀▲68銀△42玉▲48玉△32玉▲56歩△33角▲58金左△22玉▲38銀△12香▲39玉△11玉▲46歩△22銀▲36歩△54歩▲16歩△42角▲57銀△74歩(第1図)


第1図から▲65歩(▲59角は後述)△73桂▲68飛△53銀(第2図)

後手としては、一目散に穴熊に囲って素早く引き角に持っていくのが大事な手順なようだ。そして第2図が基本図。ここから1、37桂  2、45歩 に分岐。
ここから1、37桂△64歩▲45桂△65桂(第1失敗図)という筋がある。


これはなんと中田―羽生戦の進行。△64歩には▲同歩△同銀に▲35歩△同歩▲45桂や▲22角成△同玉▲75歩(or▲63銀)も有力。後手はこの変化を避けるなら△64歩で△32金か△44銀がおすすめ。△44銀はよく私が実戦で使う手で、以下▲15歩△32金▲47金△51金▲25桂とよくある筋に△86歩▲同歩△41金▲45歩△33銀(第3図) で銀桂交換にはなるものの、ソフトの評価値は後手有利。私も玉の方さが違うことや駒損ながら端攻めが無いので後手有利と思っている。


△32金はプロの実戦も多い有力な変化。以下▲15歩△51金▲25桂に△44歩▲45歩(第4図)と進むと後手怖そうだがどうか。評価値は互角を示している…。

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再掲第2図から2、45歩 を検討してみる。以下 △32金▲47金△51金▲37桂に△64歩(第3図)。これは先攻して後手良し。

第1図から▲65歩に代えて▲59角も検討してみる。以下△74歩▲47金△32金▲45歩△51金▲46銀△41金(第4図)


ここから▲55歩△同歩▲58飛は△86歩▲同歩△75歩でどうか。ソフトの評価値は後手+500と大きく後手に振れた。三間飛車を調べていてずっと感じていたのだが、ソフトは三間飛車を低く評価しているようで互角に見える局面でもずっと居飛車側にプラスに振れていたのが印象的だ。だが、郷田王将(2017年3月現在)が中田功プロに4連敗したこともあるように、三間飛車は非常に有力だしやられたら嫌な戦法だと思っている。私もよくやられるので、これはもうコーヤン本を買うしかないのだろう。プロの本に共通しているのは、いくら頑張って独学で研究してもあっさりその上をいく内容がギッシリ詰まっているということ。定跡だけでなくその戦法に特化した中・終盤の感覚も非常に勉強になる。

先手中飛車対策・郷田流

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先手中飛車に居飛車で対抗したい場合、避けて通れないのが升田流向かい飛車にされる変化(第1図)。これはこれで有力戦法なので別途解説するが、さわりの部分だけ触れておく。
第1図までの指し手:▲56歩△84歩▲76歩△85歩▲77角△54歩▲88飛で第1図。ここから、△34歩▲68銀に△42玉!が大事な一手。


△42玉以下、▲86歩(佐藤康光VS鈴木大介戦だと思います)△77角成(△同歩は▲同角△32玉▲83歩で、逃げれば▲77角。△88角成は▲82歩成△同銀▲85飛(第3図)で振り飛車有利。以下△72金には▲31角成~88飛。)▲同銀△86歩▲同銀△74歩(第2図)。△73桂~△65桂の速攻が早く、実戦は佐藤九段の快勝という印象だった。

というわけで、一時期流行った▲88飛では▲58飛と普通に中飛車にする実戦が圧倒的に多くなった印象がある。

 

 

 

 

 

 

というわけで、第1図で▲88飛に変えて▲58飛以下、△62銀▲48玉△34歩▲68銀△42玉▲38玉△53銀で第4図。

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早めに銀を上がるのが非常に大事な形だ。私は間違えてつぶされたことがある(笑)以下、▲28玉△77角成▲同銀△14歩▲16歩△64銀▲38銀(第5図)


第5図以下、△32玉▲59飛△42銀▲78金(▲66銀は△88角~△86歩~△89角で後手よし)△44歩▲66銀△43銀▲77桂△52金右!(第6図)


これが郷田流の基本図。さあここからソフト同士対戦させて調べた。ここで▲55歩と仕掛けて、ごくわずかに先手良しとかいう評価値が出ている。以下、△同歩▲同銀△58歩▲同飛△69角に▲44銀!と出て第7図。


以下、△58角成▲同金△86歩▲66角!(下図)と進行した。評価値は先手良しだが、△44銀▲同角△54飛▲59歩△44飛▲71角△62飛の局面は駒損が酷くまずそうだ。この後も熱戦が続いたが、居飛車側が勝ち切った。▲44銀や▲66角では他の手を調べてみたい。

ここからの終盤は非常に複雑なので、また別記事にて追記していきたいと思います。
本記事では郷田流に対して普通に▲55歩と突っかける手を調べてみた。▲75銀とぶつける手や他の手も有力なので、また追記していきたいと思う。
▲75銀△同銀▲同歩以下は△64角と打って5筋を守る。以下▲66銀なら△86歩から一歩交換しておく。▲66角も8筋を交換しておく。以下▲65銀に△42角▲55歩△同歩▲同飛△64歩▲54銀△同銀▲同飛△43金で後手指せる。

 

角換わり腰掛け銀

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ここでは従来の角換わり腰掛銀を研究しようと思っていたがやめた。もう現れない可能性が高いから。今まで一生懸命研究してきたのは一体なんだったんだろう。そう思わされるほど、広瀬ー千田戦で後手番の千田が見せた構想で角換わり腰掛け銀の歴史が大きく変わった。ちなみに元々はソフトが見せた構想らしい。

初手からの指し手▲76歩△32金(挑発的。振る手もあったと思う。)▲26歩△84歩▲78金△85歩▲77角△34歩▲88銀△77角成▲同銀△22銀▲38銀△72銀▲46歩△64歩▲47銀△63銀▲68玉△74歩▲58金(今後はこれが悪手と言われる可能性が)

△73桂▲96歩△94歩▲56銀△33銀▲16歩△14歩▲79玉△42玉▲66歩△81飛▲36歩△62金▲37桂△54銀▲25歩△65歩(第1図)


この局面、最新ソフトの見解ではなんと既に後手有利。広瀬―千田戦も千田快勝。以下、私のPC(COREI7-7700k)でここから実際に対戦させてみた。まず第1図では▲同歩△同桂に 1、▲同銀 と 2、▲66銀 を読んでいたが、▲66銀が勝ると判定していた。順に見ていく。
1、▲同銀には△同銀▲63歩△72金▲64桂△73金▲62歩成△64金▲45桂△86桂馬▲同歩△同歩▲同銀△76銀(第2図)と進んで後手優勢を示した。


2、▲66銀 には△64歩。以下、▲88玉△86歩~△81飛で第3図。こうなると後手は飛車先の歩は切れているわ桂で陣形を乱しているわで大満足だと思う。

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上図以下、▲67銀に△75歩▲同銀△39角と進んで後手が快勝してしまった。
今後第1図はもう現れないのかもしれない。もちろん、先手で▲48金型、後手で△52金型だと1手早い分、更に強烈になる。そこで・・・新しい時代の同形は第4図のようになるのかもしれない。次回、この形を研究して記事を書き足そうと思う。

 

ダイレクト向かい飛車

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ダイレクト向飛車は、第1図のようにダイレクトに飛車を向飛車に振ってくることがその名の由来だ。佐藤康光九段が連採して話題になった。現在でも非常に有力な手法だ。
第1図までの手順・・・
▲76歩△34歩▲26歩△88角成▲同銀△22銀▲68玉△33銀▲48銀

 

 

 

 

 

第1図から▲65角△74角と進んだ局面が先手の分岐点。私は▲同角△同歩▲79玉と進めることが多い。△74歩は手得というよりは傷になる確率が高いからだ。

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ただ、プロの実戦例では第1図より▲65角△74角から、▲43角成△52金左▲同馬△同金▲75金△42飛(第3図)と進むのが圧倒的に多い。


第3図から▲74金△同歩▲46歩(第4図)がプロ間での課題だった局面。46歩は取れば55角だし、放置すれば▲47銀~▲48飛で先手良し。ということで、
第4図から1、△55金2、△55角でアクションしていくことになる。順にみていく。


1、△55金には▲47銀△46金▲同銀△同飛▲48歩△42飛▲31金!△54角▲21金△27銀▲55角(第4A図)と指されたことがある。ここまで進むと居飛車よしか?※追記、▲48歩では▲59金左がなお良い


2、△55角 には▲78玉△46角▲58金△73角▲47銀△62玉▲77銀△72玉▲48飛(第5図)と進んでどうか。これは完全な力勝負。先手は▲65角、後手は△39金が切り札になる。実戦例などどんどん追加していきたい。


ダイレクト向飛車での戦い方については、やはりプロの本を読むのがいい。序盤だけでなく中・終盤の考え方なども詳しく載っていて非常に参考になる。