定跡講座 先手早石田対策 その2 石田流本組の咎め方

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※結論を知っている方も、終盤の超絶技巧の部分は是非見てみて欲しい。
今回から急戦でなく、プロ間でも実戦例の多くある形を調べていく。持久戦になった場合、居飛車は左美濃で対抗するのが一番有力だと思う。左美濃にすれば大体下図までは一直線でこうなるところ。▲56銀と上がったところで、ここで次の手が大事な一手になる。少し考えてみて欲しい。


         第一図

上図正解は・・・
△24歩が大事な一手。▲45銀に△23銀を見せている。角道を止めずに受ける唯一の手段だ。以下、普通に囲いあって下図の31手目が後手の岐路になる。本当は39玉型で待機して▲25歩△同歩▲17桂と端攻めの筋を狙うのが最先端だが、それは次の次の記事で解説したい。本譜は▲77桂と石田流本組を目指したが、ここでは▲77角も非常に有力。それは次の記事で解説したいと思う。


         第二図
上図▲77桂には△23銀と銀冠を目指す。以下▲97角に△32金と閉まったところが再び先手の岐路。下図で結論から言うと▲98香が最善手でギリギリの戦いになる。
因みに▲46歩は△92飛!が佐藤康光九段の好手で、以下▲79角△72飛▲97角△92飛・・は千日手模様。▲46歩に代えて▲65歩が成立すると大変だが、上手い対応があって後手よしになる。知らない方は考えてみて欲しい。


          第三図
 正解は・・・

▲65歩には△同歩▲同銀には△62飛!が好手。知らないと指せない手だ。以下▲74歩には△同銀▲同銀△69飛成で後手よし。ここで▲98香が入っていると、香取りが無いので逆に先手良しになる。なお、▲65歩△同歩▲同桂なら今度は△84飛と浮く。以下、▲74歩△同歩▲53桂成に△99角成と香を取り、▲52成桂△同銀▲79飛△33馬▲64角△93香▲55角△44桂▲69飛△64歩が進行の一例(第四図)。難解だが馬が強く、こうなれば後手持ちか。


          第四図

では▲98香にどう指すかだが、△84飛と浮くのが豊島七段が指した新手。これで仕掛けを封じてしまえば、銀冠穴熊まで囲って後手が千日手以上に出来そうだ。そこで先手が仕掛けるとしたら△84飛の瞬間しか無く、仕方なく▲65歩と仕掛ける。以下△同歩▲同銀に、好手がある。知らない人は考えてみて欲しい。


          第五図
 正解は・・・
 △95歩。対して▲同歩△同香▲96歩△同香▲同飛△77角成は後手よし。以下一例は▲92飛成△87馬▲64歩△65馬。
なので、同歩では無く▲74歩△同歩▲64歩と攻め合って若干後手よしながらギリギリの戦いになる。ここからは高スペックPCにてソフト同士で戦わせてみた。「超絶技巧」としか言いようのない素晴らしい手順が展開されたので、是非見てみて欲しい。
 第六図。▲64歩に△54銀▲同銀△同歩▲41銀から角と金を一直線に取り合ってと金を作ったところ。後手の次の手が好手だった。


          第六図
 正解は・・・

△75歩!仮に△98とだと▲53と△42銀に▲65桂がぴったりで、後手良しとは思うが実戦的には先手が勝ってしまいそうな流れだ。△75歩はとれば△74銀!が狙いの一着で桂をもぎ取れる上に52の銀が動けば63のと金を外せる。
実戦は△75歩以下、▲46飛△77角成▲43銀成と進んで下図。ここでまたため息の出るような一着が出る。それが第七図、△41歩!!

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          第七図
 この局面になってみれば仕方なく打つとは思うが、「この手で良し」と逆算して何手も前から組み立てているのが凄すぎる。以下後手も私の棋力では受け切る自信の無い大迫力の喰らい付きを魅せるも、下図の▲43銀に対して次の手が決め手となって後手が勝ち切った。少し考えてみて欲しい。

正解は・・・

△36桂!以下▲同歩△43銀とはずして、▲65桂に△46角▲同歩△52金!▲53金△42銀!と達人の凌ぎで後手勝ち。
先手:久保利明 後手:羽生善治 と書いてあっても全く疑わずに受け入れてしまいそうな棋譜だ。以上、長くなったが石田流本組は居飛車がやれるということで、今はプロ間では指されていない。次回は第八図で▲77桂でなく▲77角の戦いを見ていく。こちらも
非常に厄介だ。

          第八図

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