藤井聡太 炎の七番勝負 第6局 VS 佐藤康光九段 

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今回は、藤井聡太炎の七番勝負第6局、藤井聡太四段 VS 佐藤康光九段 を並べていきたいと思う。
ここまでの戦歴は
1回戦:増田康宏四段戦:〇 
2回戦:永瀬拓矢六段戦:●
3回戦:斎藤慎太郎六段:〇 
4回戦:中村太地六段:〇
5回戦:深浦康市九段:〇
6回戦:佐藤康光九段:本局
7回戦:羽生善治三冠:次局

と、元タイトルホルダーや今現在タイトルを争うレベルの棋士たちを相手に4勝1敗と恐ろしい戦績を残している。逆に永瀬六段はよく勝ったな、というレベルだ

さて第1図。早速康光ワールドが始まっている。△54歩で▲65角を消し、△42飛と手損することなくダイレクトに△22飛車と回った。康光九段の構想力はトッププロの中でも群を抜いており、果たして藤井四段がどれだけついていけるのかが注目された。もしかしたら序盤で大差がついてアッサリ藤井四段が負けてしまうかもしれない…などと予想する人もちらほらといた気がする。

第2図まで進んで、それが杞憂だったことが分かった。素早い▲77桂から▲68金上。この一見筋悪な指し回しが、恐ろしい構想を秘めていたのだ。この時点で康光九段は既に気づいていたかもしれない。後手の全く隙のなさそうな構えが、あっさりと粉砕されてしまう未来に。


第2図から先手の指し手だけを示すと▲86歩~▲87銀~▲96銀!!!
~▲66歩~▲67金直!!! ・・・康光九段のお株を奪うような凄まじい盛り上がりを見せた。ひょっとしたら、苦笑いしていたかもしれない。そして極め付けが第3図。△64銀に対する次の一手だ。


ここから▲89飛!!!が思い切った一手。△25歩にはどうするのだろう・・と思ってソフト調べると、かまわず▲85歩△同桂▲同桂△26歩、と2筋を破らせて▲93桂成△同香▲85歩△同歩▲同銀△84歩▲94歩、と攻めあって先手がやや良しとのことだった。ただし、後手としてはこの順を選ぶべきだったようだ。実戦は△62角!(強くないとさせない手)と受けたが、▲45桂が好手で差が開いた。
以下、第4図と進んだがここで好手順があった。ヒントは先程書いた手順だ。


第4図から▲93桂成△同香▲85歩△同歩▲同銀△84歩▲94歩と流れるような攻めが決まった。先ほどの順に比べて2筋が食い破られていない分、更に先手が良い。以下、藤井四段の正確な指し回しの前にさすがの康光九段もなすがままに第5図。ここでまた素晴らしい手があった。


第5図で▲95桂!が初級向け次の一手にそのまま出てきそうな好手。以下△同銀▲85飛の局面で銀取りが受け辛い。実戦は仕方なく△84銀と引いたものの、
待ってましたとばかり▲93銀!!のフィニッシュブローが飛んできた。
そして第6図。次の手が決め手になった。


第6図から▲94香!!△82玉は▲63角成なので△同玉と取ったが、▲95金!!(同玉は▲83飛成)△93玉▲84飛△同歩▲94角成まで藤井聡太四段の勝ちとなった。以下は△82玉に▲83銀と打って、△73玉なら▲72銀成、△81玉なら▲72銀成△91玉▲92歩~▲93歩~▲83桂で詰み。

ちなみに、第6図の△83歩で△83銀なら▲94香△同銀▲92金△同玉▲84飛が面白い手順で、銀取りが受け辛く先手勝ち。△83金なら▲94飛△同金▲83銀。

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序~中盤は相手のお株を奪うような独創的で圧倒的な構想力を見せつけたかと思えば、終盤は詰将棋選手権3連覇の力をまざまざと見せつけて、一時代を築いた元タイトルホルダーに何もさせずに押し切ってしまった。

今年中にタイトルを獲るだろう、と予言していたが
今年中に複数冠を獲るだろう、と言った方が良かったかもしれない。
それ位恐ろしい内容だった。

 


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