王位戦紅白リーグ最終局 素晴らしい名局 菅井-渡辺

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白組の菅井(3-1) VS 渡辺(1-3)戦が名局だったので振り返っていきたい。
菅井はこれに勝てば白組優勝、澤田六段との挑戦者決定戦進出が決まる。渡辺は消化試合だが竜王の意地を見せたい。第1図。ゴキゲン中飛車と思いきや、早くも面白い作戦だ。


対して渡辺は銀冠を作って無難に駒組を進めていって第2図。ここでソフト推奨の面白い構想があった。


第2図では▲48金!~▲29飛が角打ちの隙を作らない面白い構想で、それならごくわずかに先手リードとソフトの見解。この辺りは角換わりの最新定跡と通じるものがあるようだ。
とは言え先手が歩交換を果たした第3図は上手くやったように見えるが・・・。ここで反撃があった。


第3図から△45桂が強烈な返し技。同桂△同桂▲同銀と進んで、空いた空間に△37角が入った。馬が出来て難解ながらやや後手リードといったところ。ただ、渡辺もさすがに竜王。しぶとく辛抱して巧みに反撃して第4図。


第4図では2枚目のと金を作った先手が逆転してややリードといったところだが、ここで△28歩が粘り強い一着。先に駒損はするが、飛を捕獲されて先手も非常に嫌な形になった。そして第5図。渡辺が両取りを放ったところで菅井に最大の見せ場が訪れる。


第5図では△53金とかわす手が本命とみられていた。それならやや先手良しながらまだまだ長い戦いが続く。ところが、ここで△31飛!が凄い手。この手を見れただけでも本局を並べて良かったと思った。以下▲43角成△39飛成(第6図)と進行し厳密には先手良しながらかなりの迫力になった。


第6図では▲61馬(本譜)が第一感ながら▲54馬か▲79金打が有力だったようだ。本譜は以下△18と▲62金△69飛▲79桂(第7図)と進んだが後手に凄い手があった。

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上図から△68馬!がほぼ決め手。▲同金なら△79飛成から決めるだけ決めて△71桂と埋めれば勝ち。本譜は▲97玉と早逃げしたが△79飛成が厳しく、以下数手で菅井の勝ちとなった。

これで王位戦の挑戦者決定戦は 菅井七段 VS 澤田六段の顔合わせとなった。どちらが挑戦しても初タイトル戦となる。
どちらも十分タイトルを狙えるレベルの実力者だが、菅井七段の独特の間合いは羽生王位にとってもかなり嫌なのではないだろうか。まあまずは挑戦者決定戦。すっかり菅井ファンになってしまった私としては、本局のような素晴らしい戦いを王位戦の舞台でも見せて頂きたい。ただし小さい頃から羽生三冠の大ファンなので、そうなった場合どちらを応援すればよいのかは非常に難しいところ。

 

 

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