藤井聡太 デビューからの全記録(2017年0518版)

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【公式戦】

○:12・24:加藤一二三九段:竜王戦6組

○:01・26:豊川孝弘  七段:棋王戦予選

○:02・09:浦野真彦  八段:竜王戦6組

○:02・23:浦野真彦  八段:NHK杯予選

○:02・23:北浜健介  八段:NHK杯予選

○:02・23:竹内雄悟  四段:NHK杯予選

○:03・01:有森浩三  七段:王将戦予選

○:03・10:大橋貴洸  四段:新人王戦

○:03・16:所司和晴  七段:竜王戦6組

○:03・23:大橋貴洸  四段:棋王戦予選

○:04・04:小林裕士  七段:王将戦予選

○:04・13:星野良生  四段:竜王戦6組

○:04・17:千田翔太  六段:NHK杯1回戦

○:04・26:平藤眞吾  七段:棋王戦予選

○:05・01:金井恒太  六段:竜王戦6組準決勝

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○:05・04:横山大樹  アマ:新人王戦

○:05・12:西川和宏  六段:王将戦1次予選

○:05・18:竹内雄悟  四段:加古川清流戦

【非公式戦】

○:03・23:先崎学    九段:獅子王戦準決勝

●:03・23:羽生善治  三冠:獅子王戦決勝

○:03・13:増田康宏  四段:藤井聡太炎の七番勝負 第1局

●:03・19:永瀬拓矢  六段:藤井聡太炎の七番勝負 第2局

○:03・26:斎藤慎太郎七段:藤井聡太炎の七番勝負 第3局

○:04・02:中村太地   六段:藤井聡太炎の七番勝負 第4局

○:04・09:深浦康市  九段:藤井聡太炎の七番勝負 第5局

○:04・16:佐藤康光   九段:藤井聡太炎の七番勝負 第6局

○:04・23:羽生善治  三冠:藤井聡太炎の七番勝負 第7局

●:05・07:豊島将之 八段:第24回将棋まつり席上対局

 

藤井聡太四段 VS 平藤眞吾 七段 デビュー14連勝を懸けて

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棋戦:第43期棋王戦予選  
先手:平藤真吾七段
後手:藤井聡太四段
戦型:角換わり腰掛け銀 45歩、48金型 VS 後手早仕掛け

藤井四段にとってはデビュー14連勝の懸かる対局。対するは平藤七段。序盤が巧みで、中終盤もそつなくこなす難敵だ。
局面は平藤七段の先手でノーマル角換わりに進んで第1図。▲45歩にいきなり△65桂!!と跳ねたのが現代っぽい仕掛けで後手がリードを奪ったように見えた。どうやら▲45歩は緩手だったようだ・・と思っていたが、実は全て平藤七段の構想通りだった。これだからベテランは恐ろしい。


第1図から▲66銀に△86歩から飛先を交換して後手十分に見えるが、
▲48金、▲29飛、そして▲86歩!!!と先手が凄い構想を見せる。そして
第2図。気づけば後手の飛先交換が逆用されているではないか。


第2図から藤井四段は泣く泣く△84歩と受けたが、せっかく交換した歩を打たされるのでは辛く、▲99飛で先手ペースになった。△84歩では△15歩▲同歩△18歩▲同香△27角▲19飛△36角成ともたれるのが有力だった。以下、先手が快調に指し進めて第3図。ここでキレキレの踏み込みが後手陣を襲う。


第3図から▲84歩△同金▲73桂!!と恐ろしい踏み込みが来た。並みの棋士なら攻め倒されてしまいそうだが、堂々と△82飛で第4図。ここで▲71角と▲61桂成どちらも有力だが。


結論から言うと、▲71角は△83飛▲61桂成に△42角!が好手でわずかに切れ模様。本譜の▲61桂成も△73角!が受けの好手だった。以下、桂を取られる間に端を攻め込んで第5図。▲93歩成~▲91角が厳しそうだが・・・


実は▲93歩成から香車を捨てて▲91角は、△85桂の反撃が厳しく後手良しになる。そこで本譜は▲93角!と打った。対して△同歩▲同歩成に△42飛が正確な受け。▲83とが気になるが、△98香成~△89香と壮絶に駒を取り合って、▲63とに一発△29飛をきかせて△62銀と引けば(第6図)後手の勝ち筋になる。という訳で、本譜は▲83とに代えて▲85歩と打った。

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▲85歩以下△93香▲84歩(同香成は△95金が攻めの拠点になる)△98香成▲85飛と進んで第7図。ここで後手に受けの好手があった。


第7図から△93桂!が好手。以下▲95飛に△84角と垂れ歩を外して万全となった。以下、先手も必死に粘って第8図になるが・・・ここで決め手があった。


上図以下△52玉▲72歩成に△91金!!が決め手(第9図)。角さえ外せば怖いところがない。


第9図から数手で先手が投了。これで藤井聡太四段はデビューから14連勝となった。
将棋の内容は圧倒的で、中盤以降はほぼノーミスと言えた。平藤七段も素晴らしい構想をぶつけて途中は指せる形勢だったが、藤井四段の深い読みの前にじりじりと追い上げられ、最後は逆に大差をつけられた格好になった。

このまま棋王を獲ってしまっても、私は何も驚かない。
今後とも連勝がどこまで続くのか見届けていきたいと思う。

 

第88期棋聖戦挑戦者決定戦 糸谷八段 VS 斎藤七段

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対局日:2017年4月25日
棋戦:第88期棋聖戦挑戦者決定戦
先手:糸谷哲郎八段
後手:斎藤慎太郎七段
戦型:横歩取り 68玉型青野流

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動画は こちら

藤井聡太 炎の七番勝負第7局 VS 羽生善治三冠戦

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今回は藤井聡太 炎の七番勝負 第七局 ラスボス 羽生善治三冠戦
を見ていきたい。
私はこの戦いを、初代七冠王 対 二代目七冠王候補最有力者 
の戦いとしてずっと注目していた。

戦型は淡々とノーマル角換わりに進んでいったが第1図。藤井四段が決意の仕掛けを放った。「桂の高跳び歩のえじき」ということでひと昔前にやったら怒られそうな手だが、ソフト将棋界隈では有名な手でプロの実戦例も既に何局か出ている。ソフト評価値はなんと先手プラス500といったところ。


第1図から本譜は△22銀だが△42銀なら▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲34飛△44歩▲同飛△43銀の飛車捕獲に▲同飛成△同金右▲71角△52飛車▲44銀!(第2図)が一例でここまでくれば先手必勝。

なお、△44銀は▲24歩から飛先を交換して問題なく先手良し。

ということで△22銀と引いて以下、▲24歩△同歩▲同飛△42角▲34飛△23銀▲35飛(▲32飛成も実戦例があるが無理筋)△44歩に▲71角(第3図)と進む。
ここで△83飛(愚形だがのちの▲66銀~▲77桂~▲85飛に△84歩の含みを持たせた手)と△84飛と△72飛に分岐するが・・・

、羽生三冠の選択は△72飛。▲85飛の筋があるので怖い手だ。以下、▲53桂成△同金▲同角成△同角▲85飛△82歩▲25飛(第4図)と進展した。角桂と金の交換で先手が大きな駒損だが、3歩得と後手の歩切れが先手の主張点。さて、次の▲43金をどう受けるかが後手の喫緊の課題だが。


羽生三冠の選択は△43角。攻防に利く味のよい一着だ。以下▲29飛に△33金と上がって2~3筋方面手厚くした。藤井四段も駒損ながら落ち着いて陣形を整備しながら待機して第5図。この▲35金と持ち駒を投資したのが素晴らしい一着。

以下、△75歩と歩を手にいれようと動くが▲24歩が先に入った。△12銀とへこませてから▲56銀~▲66銀と繰り出し、先手絶好調の流れとなった。羽生三冠も歩頭飛車という珍しい形から反撃して第6図。次の△87桂成が受け辛そうだがうまい手があった。


第6図から▲86歩が好手。△同飛なら▲88歩と受けて受かっている。△87歩が二歩で打てないのだ。以下も藤井四段は正確な指し手を続けていく。ソフトで解析してもほとんど悪手が見当たらない。読みの質、量ともに既にトッププロの領域にあることが客観的に示されている。そして第7図。羽生三冠、必死の反撃だが先手に決め手級の手順があった。

第7図から▲23歩成△同銀▲43銀△22玉▲31角!!!△12玉に▲24歩 
で第8図。24歩も何気ないようで大事な手。単に飛を切るのに比べて後手の銀の位置を悪くさせている。


第8図以下、△28銀不成▲23歩成△同玉▲34銀△24玉▲22角成 で第9図。
勝負あった・・・と思えるような局面だが、ここから歴史を作り続けてきた男の猛反撃が始まる。

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第9図から△69金!▲同玉△39飛▲49歩△47角!!▲79玉△69金▲88玉△36飛成 で第10図。形作りすらできなさそうな局面から、詰めろ逃れの詰めろをかけてしまった。先手が次の一手を正しく指せなければ、そのまま後手の大逆転勝ちになるところだが果たして・・・


第10図から
▲25金! が鮮やかな返し技。この手が無ければ後手の勝ちになるところだった。以下△同竜に▲47金が「詰めろ逃れの詰めろ逃れの詰めろ(ややこしいですね)」という返し技になった。以下△86飛に▲87歩で第11図。


ここで羽生三冠はしばし考えた後、静かに投了を告げた。

これで藤井聡太炎の七番勝負は

1回戦:増田康宏四段戦:〇 
2回戦:永瀬拓矢六段戦:●
3回戦:斎藤慎太郎六段:〇 
4回戦:中村太地六段:〇
5回戦:深浦康市九段:〇
6回戦:佐藤康光九段:〇
7回戦:羽生善治三冠:〇

と、藤井四段がタイトル争いができるレベルの若手プロ~元・現役のタイトルホルダーを相手に6勝1敗という圧倒的な戦績で終了した。

このまま複数冠に向けて突っ走ってしまいそうな藤井四段だが、あえて弱点を挙げるとすれば「振り飛車対策」か。2回戦の永瀬戦も永瀬六段のゴキゲン中飛車に敗北を喫していたし、師子王戦の決勝では羽生三冠の先手藤井システムに敗れている。久保王将や藤井猛九段のような振り飛車のスペシャリスト相手にどれだけ戦えるかも今後注目される。

なお、動画で棋譜並べしたものはこちらになります。
45桂跳ね定跡の部分などできるだけ細かく解説していますので、よかったら見てください。

動画で見る 羽生善治 vs 藤井聡太 炎の七番勝負第七局

 

 

 

 

 

 

藤井聡太 炎の七番勝負 第6局 VS 佐藤康光九段 

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今回は、藤井聡太炎の七番勝負第6局、藤井聡太四段 VS 佐藤康光九段 を並べていきたいと思う。
ここまでの戦歴は
1回戦:増田康宏四段戦:〇 
2回戦:永瀬拓矢六段戦:●
3回戦:斎藤慎太郎六段:〇 
4回戦:中村太地六段:〇
5回戦:深浦康市九段:〇
6回戦:佐藤康光九段:本局
7回戦:羽生善治三冠:次局

と、元タイトルホルダーや今現在タイトルを争うレベルの棋士たちを相手に4勝1敗と恐ろしい戦績を残している。逆に永瀬六段はよく勝ったな、というレベルだ

さて第1図。早速康光ワールドが始まっている。△54歩で▲65角を消し、△42飛と手損することなくダイレクトに△22飛車と回った。康光九段の構想力はトッププロの中でも群を抜いており、果たして藤井四段がどれだけついていけるのかが注目された。もしかしたら序盤で大差がついてアッサリ藤井四段が負けてしまうかもしれない…などと予想する人もちらほらといた気がする。

第2図まで進んで、それが杞憂だったことが分かった。素早い▲77桂から▲68金上。この一見筋悪な指し回しが、恐ろしい構想を秘めていたのだ。この時点で康光九段は既に気づいていたかもしれない。後手の全く隙のなさそうな構えが、あっさりと粉砕されてしまう未来に。


第2図から先手の指し手だけを示すと▲86歩~▲87銀~▲96銀!!!
~▲66歩~▲67金直!!! ・・・康光九段のお株を奪うような凄まじい盛り上がりを見せた。ひょっとしたら、苦笑いしていたかもしれない。そして極め付けが第3図。△64銀に対する次の一手だ。


ここから▲89飛!!!が思い切った一手。△25歩にはどうするのだろう・・と思ってソフト調べると、かまわず▲85歩△同桂▲同桂△26歩、と2筋を破らせて▲93桂成△同香▲85歩△同歩▲同銀△84歩▲94歩、と攻めあって先手がやや良しとのことだった。ただし、後手としてはこの順を選ぶべきだったようだ。実戦は△62角!(強くないとさせない手)と受けたが、▲45桂が好手で差が開いた。
以下、第4図と進んだがここで好手順があった。ヒントは先程書いた手順だ。


第4図から▲93桂成△同香▲85歩△同歩▲同銀△84歩▲94歩と流れるような攻めが決まった。先ほどの順に比べて2筋が食い破られていない分、更に先手が良い。以下、藤井四段の正確な指し回しの前にさすがの康光九段もなすがままに第5図。ここでまた素晴らしい手があった。


第5図で▲95桂!が初級向け次の一手にそのまま出てきそうな好手。以下△同銀▲85飛の局面で銀取りが受け辛い。実戦は仕方なく△84銀と引いたものの、
待ってましたとばかり▲93銀!!のフィニッシュブローが飛んできた。
そして第6図。次の手が決め手になった。


第6図から▲94香!!△82玉は▲63角成なので△同玉と取ったが、▲95金!!(同玉は▲83飛成)△93玉▲84飛△同歩▲94角成まで藤井聡太四段の勝ちとなった。以下は△82玉に▲83銀と打って、△73玉なら▲72銀成、△81玉なら▲72銀成△91玉▲92歩~▲93歩~▲83桂で詰み。

ちなみに、第6図の△83歩で△83銀なら▲94香△同銀▲92金△同玉▲84飛が面白い手順で、銀取りが受け辛く先手勝ち。△83金なら▲94飛△同金▲83銀。

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序~中盤は相手のお株を奪うような独創的で圧倒的な構想力を見せつけたかと思えば、終盤は詰将棋選手権3連覇の力をまざまざと見せつけて、一時代を築いた元タイトルホルダーに何もさせずに押し切ってしまった。

今年中にタイトルを獲るだろう、と予言していたが
今年中に複数冠を獲るだろう、と言った方が良かったかもしれない。
それ位恐ろしい内容だった。

 


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藤井聡太 VS 星野良生 デビュー12連勝なるか

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藤井聡太四段のデビュー12連勝がかかった本局
相手は ゴキゲン中飛車 対策の 「超速」 の創始者、星野良生(よしたか)四段だ。当然局面はゴキ中VS超速へ・・・とはならなかった(笑)
第1図。角換わり模様の出だしから後手の星野四段が角交換を拒否し、飛先の歩をあっさりと交換させて△33銀と出た。かなり衝撃的な出だしだが、ソフトの評価値はほぼ互角。これで互角なら今度私もぜひ使ってみたい。


局面は相矢倉模様に進んでいった。後手は飛先の歩を切られたことを逆用して
△24銀~△33桂と積極的に構える。これが非常に厄介な構えだ。


第2図から▲68銀右と引いたのが凄い手。25桂には48角46角18飛で次の▲26歩を見せれば大丈夫、△35歩も▲47金でぎりぎり受かるとは言え度胸満点の手だ。
しかし以下、第3図と進展しては後手優勢。直前の▲59角が強気すぎた。代えて▲57金!と寄って▲48飛の含みを残して受けるべきだった。


第3図以下、▲55歩と手筋で受けるが4筋を取り込んで△44銀が味良い活用。
以下▲75歩と角頭を攻めて第4図だが、ここで後手が更に優勢になる踏み込みがあった。


それが△55銀。▲74歩△64角に▲65歩なら△75角がある。実戦は▲75歩に△同歩と取ってしまったため、▲74歩と打たれて形勢が互角に戻った。以下第5図の△24銀まで進展したところで先手に絶好手があった。


第5図から▲42歩!が好手。とれば▲34桂の筋が生じる。その桂は81に落ちている。実戦も△同金以下、▲73歩成△同桂▲74歩と強気に桂を入手し、第6図まで勝勢を築いた。

以下も緩みなく攻め、第7図の▲23金が決め手。後手は飛先がどうにもならない。


以下、第8図。星野四段が△54角と攻防風に打ったところだが、ここは先手に簡単な勝ち筋がある。


第8図から▲52金△32玉▲23銀△21玉▲22歩△同角▲26飛まで、藤井四段の勝ちとなった。
藤井四段の強さはもはやタイトルホルダー並みだと思う。
獲得する最初のタイトルが何になるのか、今から楽しみだ。

棋譜並べ動画はこちら

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藤井聡太 炎の七番勝負 第1局 VS増田康宏四段

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藤井四段の先手で角換わり48金、62金型に進んだ。最近非常に流行している形だ。増田四段は現在19歳にして早くも竜王戦は5組に昇級している有望株で、若手のホープ対決といった形になった。
ソフトは第1図で△42玉!と戻る手を推奨しているが人間にはとても指し辛い手だ。恐らくやる人は居ないだろう・・・と思っていたら、羽生三冠が42玉ー52玉と比較的早い段階で手待ち戦術をやっていて笑った。しかも糸谷八段相手に一方的に勝ち切っていた。この人の凄さは本当に時代を超えている。
この戦型は、どうも42玉型(68玉型)で一旦待機して相手の出方を見るのがいいのかもしれない。


実戦は△52金~△42金右と金を引き付けて玉を固める作戦に出た。とても実戦的で有力な指し方だ。しかし本局に限っては疑問だったようだ。
以下、第2図▲19飛まで自然に組みあがってみると先手が+300程度でリードしている。端攻めが厳しすぎるのだった。


第2図から後手が△31玉と辛抱し、▲88玉と上がったがこのまま進むと後手ジリ貧になる。そこで△75歩~△65歩と無理気味に動いていったがこれは先手の待ち受けるところだった。とは言え第3図。▲73歩成には△86香▲87歩△同香成▲同金△77香成▲同桂△79角!という猛攻がある。どう凌ぐのかな?と思ってみていたら、凄い手順でしのぎ切ってしまった。


第3図から堂々と▲73歩成!当然の△86香に凄い手があった。


第4図から▲97玉!!!が決め手。私には全く見えなかった。
こんな手が当たり前に指せるのが天才と呼ばれる所以か。
以下、△84飛に▲85歩△77香成▲86玉(第5図)で
完全に受けきり。


その後、増田四段も指し手を続けるが、
第6図から詰将棋選手権3連覇の力を見せつける
19手詰があった。正解は一番下へ。


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正解・・▲12香△同金▲13銀!△同桂▲同角成△同玉▲11飛△12桂▲14飛!△同玉▲12飛成△13歩▲26桂△15玉▲13竜△26玉▲17金 まで。

中盤以降はまさに規格外といった強さだった。
断言しておこう。
藤井四段は今年度中にタイトル獲ります!と。

動画での解説は こちら
※13日17時半の公開です。

 

 

第65期王座戦二次予選 名局 菅井竜也七段 VS 久保利明王将

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久保王将の2手目32飛戦法という驚きのスタートとなった本局だが、
菅井7段は3手目に96歩と突いた。用意の作戦だろう。以下久保王将が端を受けなかったため第1図と進展して既に先手の作戦勝ち模様だ。


ここから△51銀~71銀~92香のように穴熊に組むかと思いきや、
久保王将の勝負手は8筋だった。51角~84角~73桂が間に合えば理想形だ。それは許さじと菅井がここで動く。


第2図から▲86歩と気合十分の突き返し。しかし、ここは▲68銀が勝った。相手にせず79銀99玉88銀と穴熊にして▲68角の形を作れば十分だった。
以下、第3図と進展した。先手の駒組みはきわめて危険な恰好で咎めてみたくなる。


第3図で△85桂!と久保が襲い掛かる。しかしこれは菅井も読み筋。同桂から端を食い破り、形勢はわずかに先手良し。微差のリードを保ったまま第4図。ここで久保が「捌きのアーティスト」らしいサバキを見せる。


ここで△85歩▲同銀△35飛がアーティスティックなサバキ。▲86歩△25飛▲28歩に△15歩と襲い掛かって差が詰まった。以下一進一退の攻防が続いて第5図。ここで次の手が好手だった。


ここで菅井はフワっと▲35角。次の▲44歩を見せた厳しい手だ。遊び駒を使う手はだいたい好手になりやすい。この手で差が開いた。以下△17歩成だが、▲同飛が幸便。飛を持てば▲81飛が強烈だ。以下、久保も粘って第6図。ここで決め手級の手があった。


それが▲67桂!次の75桂が厳しいので△72玉だが▲75桂打!が急所。以下菅井が勢いよくせめて押し切った。タイトルホルダー相手に強い勝ち方だった。

解説動画は こちら 
(12日の17時半に公開されます)

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オール棋神戦 第3局 

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オール棋神戦(相手がすべての指し手を将棋ウォーズの棋神で指す、実力はプロレベルか)の第3局を振り返ってみたい。横歩取りになったので青野流をぶつけてみた。結果はともかく、最後まで精いっぱいさせた将棋だったと思う。
まずは第1図。早すぎる感じの桂跳ねがいかにも青野流っぽい。


以下、後手は横歩を取って難解な戦いの末に第2図となった。△36歩は▲45桂の反撃があるので人間なら少し考えるところだが、貫禄のノータイムだった(笑)
ここで若干リードを許してしまったようだ。


以下、▲45桂馬に△44角と「柔らかい好手」が飛んできて参ったが、とって53桂成~43角とめげずにせめて第3図。ここで勝負手がある。


ここで▲33歩が勝負手。同桂は▲24歩がある。実戦は△同飛▲21角成とすすみ、次の22馬を見て面白くなったと思ったが△54桂!が厳しく実際は後手ややリードだ。以下第4図と進んで、ここでシンプルかつ厳しい手があった。


ここで△37銀が厳しかった。対して▲22馬は△48銀成~△37歩成~△28歩~△39角の筋など色々あって指しきれなかった。実戦は▲24歩と無謀な攻め合いをしてしまったが、ここでは▲59銀と粘る手が最善だった。それで若干悪いながらもまだまだ戦えた。以下、第5図と進んだ。ここではまだ決定的に悪いとは思っていなかったが、すごい手順があった。

ここで△47角!が鬼手。次に△48金~△37歩成が厳しい。対しては▲65馬が最善で、△34金▲47馬△同金▲69玉△56歩▲同歩△57歩の展開は苦しいながらもまだ粘れたか。実戦は▲58桂に△38金が落ち着いた手で、▲23歩成△48金!
が厳しかった。

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以下、なんだかんだと必死に左に逃げて第6図。▲79銀と飛を取って次の▲43とが楽しみなのでまだいけるか?と色めきたったが、△71玉が好手。▲31飛△51歩で悪夢のように固い。以下▲41金と駒を渡さず、21の馬の利きを遮らないように攻めた(第7図)が、すごい決め手があった。


ここで△65桂!が凄い手。全く見えなかった。以下▲同馬△同桂▲同桂に△77金ではじくための金駒がなく、筋に入ってしまった…。

という訳で、中~終盤は力の差を見せつけられて完敗という感じだった。ただ、もう少し時間があれば・・・と思ったのも事実。次は10分切れ負けで挑戦させていただきたいと思う。お金のかかる棋神を私のために使用して対局していただき、本当にありがとうございました。ゆうちょProject(ツイッター名)様に心から感謝。

対局の実況動画はこちら

 

 

将棋ウォーズにてオール棋神(八段相当)の方と対戦!

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前の記事:藤井聡太 VS 深浦康市 は コチラ

ツイッターにて「僕が全部棋神で指すので、アユムさんと戦わせて下さい」というありがたい提案をいただいて実現したこの企画。因みに棋神代はすべて相手の方の自腹という。「負けるのは仕方ないが、何とか金額分はご満足いただけるような指し回しをせねば・・」と身の引きしまる思いだった。
将棋は私の先手でスタートした。76歩に2手目△32金だったので、振り飛車にしてみようと思い第1図になった。立石流だ。


第1図から△42金左!とわざわざ手損で船囲いに戻す後手。「これはいけそうだ」と思った。しかし数手進んで第2図。飛のブッツケを狙ったところで好手を食らった。


第2図から△35角!が全く見えていなかった手。▲68金には△44角がある。▲48金も△44角と戻られて、単に△44角と打たれるより損な恰好だ。実戦は▲68角と打って辛抱したがまだ▲48金だったか…ここから後手ペースになった。
以下どうにか飛交換に持ち込んで桂・香を拾ったところで端攻めを受け、読み進めてみるとそれが思いのほか厳しいことに気づいた。そして第3図で好手があった。


ここから△同香成が好手。同玉に△17歩とたたかれ、とれば△11飛なんていう洒落た手がありそうだ。そこで▲28玉と寄ったが平凡に△18飛~△28歩で不利に陥ってしまった。後手+1000といったところ。そして第4図。一見投了図にも見えるがここからある狙いがあった。


第4図から▲57玉!がCOMには一番有力な勝負手。以下△38と▲66玉と楽園目指して一直線だ。そして第5図へ。ここで少し恐れていた手があった。


上図から△74銀が怖かった。▲同歩△同歩▲66銀打なら△73桂がきつい。人間だったら△74銀を真っ先に考えるかもしれない。実戦はこれを逃してくれたので入玉することができた。そして第6図。


△72桂は今のソフトの限界を感じさせる手。全く無意味な捨て駒だ。

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そして、第7図で「入玉将棋で無駄にお金のかかる棋神を使わせるのは申し訳ない」と思って私が投了した。この行為には賛否両論あると思うが、私は正しいことをしたつもりです。次は入玉などではなく、スッキリ指してスッキリ勝ちたいと思う。

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