後手ゴキ中対超速、銀対抗しない形。44角型と22角型 その②44角型の進行

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前回記事では△44角型でなく△22角型を調べた。記事は こちら 

今回は▲34銀に△44角と上がる形を見ていきたい。以下、飛車先を交換して△22歩と謝って第1図。凹まされて苦しいようだが、非常に反発力の強い形だ。


この形の参考棋譜
藤井聡太ー斎藤慎太郎 藤井聡太炎の七番勝負第3局

藤井ー斎藤戦ではここから▲28飛と引いた。一見当然のように見えるが、
第1図では以下の4通りがあり、実はどれも有力。
A、▲23歩
B、▲25飛
C、▲27飛
D、▲28飛
ゴキ中をやる側からみると「え、4つ全部おぼえないとダメなの?」とゲンナリさせられる(笑)。残念ながら覚えていないと一発でやられる変化ばかりだ。ただ、深く追求しだすとキリがないのでAから順ににざっと見ていきたい。
Aの▲23歩に対しては1、△33銀と2、△同歩!▲同銀成△31金に分かれる。

1、△33銀以下は▲22歩成△同銀(△24銀▲32と△56歩は▲44角△同歩▲43銀成で若干先手良し)▲96歩△94歩▲48金!△71角▲28飛△26歩▲37金!(第2図)が進行の一例。後手の狙い筋△26歩を金でむしり取りにいって、elmoはやや居飛車持ち。個人的には薄いので居飛車を持ってやりたくない(笑)


2、△同歩▲同銀成△31金も何かの時に応用できそうな面白い手筋。
以下▲22歩△33銀▲同成銀△同角▲28飛△22角▲23飛成で竜は作られるが△56歩と捌く(第3図)


評価値はほぼ互角。Aの▲23歩は有力ながらあまりやる人は居なさそうだ。

ということで、Bの▲25飛車に移る。意味は2筋の歩が切れたときに後手から△26歩で飛車を封じこめられないの意。見ればなるほどと思うが私の自力ではとても発見できそうにない手でちょっと感動した。以下、進行の一例は△51飛▲96歩△94歩▲79金!△33銀▲45銀△71角▲35歩(第4図)


第4図以下は△44銀▲同銀△同角▲26飛△35角▲36飛△34歩▲59金右が一例で、そうなればやや先手持ち。ただ△51飛では△31銀!▲23歩△同歩▲同銀成△33桂!(第5図)というような進行もあるようで


以下はおとなしく▲28飛と引いて△26歩なら▲32成銀~▲35金を狙うか、▲24飛と抑え込まれないように頑張るか。難解ながらソフト評価値は何れも先手若干良し。Aの▲23歩よりはBの▲25歩の方が個人的には好み。

続いてC、▲27飛を見ていきたい。意味は将来の△55角が両取りにならないようにということ。対して後手には△31銀、△51飛、△33桂など様々な有力手があるが一例として△31銀▲79金△71角▲77角!△56歩▲46歩!(第6図)

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△56歩のさばきを飛車の横利きで受けるというまさかの展開だが、変な形ながら先手陣はしっかりしており、以下一例として△57歩成▲同銀△54飛▲45銀△74飛▲56銀引。これは指せば指すほど先手陣が引き締まっていくような感じで、人間にも優しい将棋(笑)だ。27飛型は2筋の歩が切れると△26歩が一発で飛車取りになるので、2筋には触らずこういう感じで指すのが良さそうだ。

最後にD,▲28飛を見ていきたい。藤井聡太四段も指した手で、トリッキーな上の3つの候補手に比べてやはり本命といえる。因みにソフトは▲27飛と▲28飛でかなり迷っていたのでどちらも有力なのだろう。
対して後手は 一、△56歩と軽くさばく手(先手有利になる)
二、△51飛(本筋) 三、△31銀などがあるがまずは 一から見ていきたい。

一、△56歩以下▲44角△同歩(△57歩成は▲77角)▲56歩に△64角は▲18飛△31金(▲65角をあらかじめ受ける)▲57銀△33桂▲46歩(第7図)
これは先手やや良し。以下△45歩に▲77角と据え、△32金に▲45歩で次の▲44歩を狙っていく。後手も△23金▲同銀△同歩▲55金に△同飛▲同歩△45桂と暴れてくるが、▲46銀△56歩▲45銀△57歩成に▲27飛(第8図)と受ける。
第8図は評価値でいうと先手+300なものの人間同士でやると先手が受け間違えて負ける可能性も十分ありそう。ただし、現代ではここからelmo同士で何度も指させて最終盤あたりまで暗記するという裏技があるため恐らくこの図は後手の選択肢から消えていくのだろう。

ということで二、△51飛を見ていきたい。以下は▲24歩と垂らすのがソフトの推奨手で+200程度(先手やや良し)。以下、進行の一例は△94歩▲37桂△95歩▲77角△14歩▲79金△15歩▲23歩成△同歩▲同銀不成△33金▲45桂(第9図)


こうなればはっきり先手良し。14歩~15歩はばからしい手待ちだが、△94歩にかえて△56歩と突いても▲44角△同歩▲56歩で取れば▲65角があって先手良し。
本筋と書いた△51飛がなぜか先手良しになってしまい戸惑っているが、上に調べた結果からざっくりと結論を述べると
第1図ではDの▲28飛が最有力で、ソフト(elmo)の評価値は先手やや良し。

となった。「やや良し」となった局面から最新ソフト同士で指させて徹底的に研究し、「ここからなら勝てそう」というところまで暗記しておけば理論上はどんな人間相手にも勝てそうだがどうか。流石に無理か(笑)

それでは今回はこの辺で。御覧いただいてありがとうございました!またいろいろな戦法を研究して記事にしていきたい。

前回記事では△44角型でなく△22角型を調べた。記事は こちら 

 

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