竜王戦第5局、羽生棋聖が永世竜王に大きく近づいたか

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64手の△同香で昼食休憩へ。先手はガッチリ駒を投入した形が非常に手厚い上に駒得しながらの攻めとあってだいぶ有利になったのは間違いなさそうだ。以下1筋を精算して△22金で弾こうとすると▲同馬~▲23銀成(第1図)で、△同金には▲67角の痛すぎる両取りが決まる。

また、▲13桂成に△41玉~△52玉と軽くかわそうとした場合は、
第2図の進行が予想される。

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後手は桂をもって△84桂が待望の反撃だが、▲67角!と二枚目の角を投入してしまうのが手厚い好手で、こうなればはっきり先手優勢。
第1図、第2図はelmoの検討によるものです。

 

竜王戦第3局、千日手含みも回避。難解な形勢続く

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72手目△34金をエルモで検討させてみると、
以下①▲51竜には△33金が最善手と出ます。

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ここで先手が▲58竜と引くと・・・そう、千日手です。
もしや?と思いましたが実戦は羽生棋聖が千日手を回避して決着をつけにいく手を選びました。73手目の▲82銀、初心者が指せば「超筋悪」と怒られてしまいそうですね。ただ、プロ同士だと筋悪な手は好手になるケースが多く、不思議なものです。エルモによると形勢は竜王僅かに良しとの判定。ただ、その後の検討手順はとても実戦に現れるような感じのものではないので、実質ほぼ互角とみていいと思います。
残り時間は先手が約1時間半、後手が約2時間半ということで、
1分将棋までもつれこむ可能性も出てきました。そうなればここ最近の傾向からして竜王がだいぶ有利になるので、羽生棋聖としては何とかそれまでに決着をつけたいところ。

竜王戦第3局2日目、11時半の形勢 竜王やや良しか

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仕掛けの段階では羽生棋聖が苦しかったようですが、気合で無理気味の攻めを押し通して封じ手の▲43歩のところでは寧ろやや先手ノリという感じでした。ただ、そこから渡辺竜王が端の名角を放ち、現在は殆ど互角のようです。


上図はエルモ検討による進行の一例を示した図。
64手目の△33金から▲64角△同歩▲62飛に△74角打!▲38銀打△44飛!と重ねたところです。
後手は先手の歩切れを突いて、どんどん大駒を重ねていくのが良いようですね。ただし、先手にもちゃんと受けはあります。

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4図以下、▲58金△46飛に同銀は△38角成で崩壊ですが、
先に▲92飛成△同角と取り、▲46銀△79飛▲82飛△89飛成に
上図の▲47角!がしぶとい頑張りで、ほとんど互角のようです。先手は銀が1枚多く自陣に居るのが心強いところ、後手は王様が薄いものの先に竜が出来て攻めが途切れる心配はありません。ほとんど互角との評価です。今後の進行はどうなるでしょうか。

 

竜王戦第2局 渡辺竜王 VS羽生棋聖 17時半の形勢

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実戦は101手目の▲55馬まで進んだ(下図の△87歩と▲67歩を消して、55に馬を引いた局面)。以下は△78角成と切って、△89銀~△19龍と進めていくのが分かりやすいようだ。
なお、もし▲55馬に代えて▲67歩なら、下図の△87歩が決め手になっていたはず。

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▲同銀なら△95桂、▲同玉なら▲99龍で受け辛い。
羽生棋聖の残り時間は1時間23分、渡辺竜王は6分。
羽生棋聖は最近意図的に終盤に時間を残す戦い方をしており、それが好結果に繋がっている。連勝がはっきりと見えてきた。

竜王戦第2局 羽生善治棋聖 VS 渡辺明竜王 午後3時の形勢

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現在、82手目の△64桂まで。
ソフトの見解では▲65銀!!と強く出て、△55角▲同角△同歩に
▲73角!が好手で以下△19龍▲64角成△21玉▲55馬はいい勝負のようだ。以下は△79角の詰めろ銀取りなら、▲88桂△57角成に▲86歩と突いてどうか(下図)。先手も後手も相当怖い局面だ。
 

以下後手は△87歩!の焦点の歩が有力。▲同玉なら△99龍が詰めろ。
ちなみに▲73角で▲64銀と桂を取ると、△54角!が好手で先手負け。
ただ▲65銀は相当に恐い手なので、気楽な検討ならともかく果たして実戦で
出るかどうか。因みに、▲65銀を避けるためにソフトは△64桂では△84桂を本手としていた。なお、▲65銀で▲67銀なら△55角で後手よし。この変化なら桂は△64の位置の方が働いている。
三時のおやつは二人ともフィナンシェチョコで、飲み物は
羽生棋聖が紅茶、渡辺竜王がホットコーヒー。

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竜王戦挑戦者決定戦第3局、羽生二冠やや劣勢ながらほぼ互角

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上図が夕食休憩までの局面。図からは△22歩の一手のようだ。
以下、△36角を防いで▲26飛には△45歩▲同銀△55角の両取りがみえるが、▲88角と打って△19角成なら▲34歩△42銀▲23歩成(第1図)で決まり。


△同金は▲24歩、△同歩は▲11角成が痛すぎる。

よって、△22歩▲26飛にはいったん△75歩(下図)

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と突いてこれからの勝負のようだ。
▲同歩なら△65角▲69角△45歩~△24銀か
あるいは△45歩~△24飛のような展開か。

王座戦1局目 羽生二冠VS中村六段 16時現在は羽生二冠優勢

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羽生二冠の雁木に中村六段が棒銀で積極的に仕掛けていったものの、羽生二冠が老獪な受けから巧みな反撃で優位を掴んだ。


16時現在は▲77桂と跳ねて第0図だ。仮にここから△75歩なら
▲65歩に△57歩(下図)が絶妙手で後手が優勢のようだ。


上図で▲64歩なら△26角が詰めろ桂取り。
▲同角も△76歩後の△65桂打がきつい。▲同銀は△55銀だ。

 

 

羽生二冠、タイトル100期へ正念場 第65期王座戦五番勝負

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羽生二冠は前年度成績が27勝22敗、
今年度成績が13勝10敗(直近10局は4勝6敗)と、勝率7割を超えるのが平常運転だった数年前に比べて下降線をたどっている。
実力レーティングも豊島八段、菅井王位に抜かれて4位まで下がってしまった。実力レーティングでは1位の豊島八段と2位の佐藤名人が1900点付近で点数的に抜け出しており、3位の菅井王位から4位の羽生三冠、5位の斎藤七段、6位の永瀬六段、7位の稲葉八段、8位の久保王将、9位の渡辺竜王までは1800点台中盤から下でどんぐりの背比べといった状態になっている。
数年前までの羽生二冠は1900点台で安定して1、2位を行ったり来たりという感じだったのだが、最近は1800点台の中盤あたりまで下降してきてしまった。この辺は年齢的な問題もあり仕方ないのかと思う。
ついこの間まで行われていた王位戦も菅井七段(当時)の見事な指し回しの前に1勝4敗で失冠してしまった。
羽生二冠も9月27日で47歳になる。私が将棋を覚えてから今に至るまで常に棋界の最前線を走り続けてきたのは心から凄いと思う。いつかはタイトルに絡めなくなる日が来るとは思うが、一生応援し続けると決めている。
ただ、そうなる前にファンとしてどうしても達成してほしい記録がある。それが
・タイトル通算100期(あと2期)
・永世竜王獲得
だ。あと「たった」2期に迫った通算100期だが、実はこれが容易ではない。万一今回失冠してしまうと残るタイトルは「棋聖」のみになってしまい、その防衛戦で敗れれば無冠転落となる。
万一無冠転落となればまた挑戦者になる必要があるが、その道程は非常に険しい。実力レーティング1位が指定席だった頃と比べ、現在は羽生二冠より上の棋士や拮抗している棋士がゴロゴロいる。また、挑戦者になれたとしても実力レートが上の棋士相手に番勝負を制するのは難題だろう。

ということで、羽生ファンにとって最高のシナリオは
・中村六段の挑戦を退け、タイトル99期獲得
・渡辺竜王への挑戦を決め、奪取し、永世竜王とタイトル100期を
同時に獲得

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だろう。
永世竜王は確率的に考えて今季がラストチャンスになる可能性もあると私は見ている。何とか頑張ってほしい。心から応援したい。

羽生三冠 VS 菅井七段 王位戦第5局2日目 菅井七段の王位近づく

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王位戦第5局は下図△38角まで進んだ。恐らくここで昼食休憩というところ。


上図から▲67銀と固めるのが第一感。以下△47成桂には▲95歩と攻めてどうかだが、△47成桂▲94歩△38飛成(第5図)と一直線にこられ、


以下▲93歩成~▲94歩と攻めても手が止まった瞬間に
△57成桂や△69銀とひっかけられてどうもダメなようだ。

ということでソフトの推奨手は▲65金!だが、これも△56角成▲67銀打△46馬(第6図)が冷静な手順で、次の△56歩を見せられて大差だ。評価値は後手+800程度。
菅井七段の初タイトルが限りなく近づいてきている。

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と記事を終わりにしようと思っていたら、12時現在
下図から▲67金打!と羽生三冠が指した。確かに金の方が
ヨコからの攻めに対応できるメリットがあり流石の一着だ。


ただ、△49角成~△69銀が非常に速い攻めとなっているため、
後手の攻めを振りほどくのは容易ではない。評価値は
後手+1000前後といったところ。
ここから奇跡の逆転はあるのか。「羽生マジック」で何度も
奇跡を起こしてきた絶対王者の底力に期待したい。ただ菅井七段もこのシリーズは本当にタイトルに相応しい見事な将棋を指し続けているという印象で、もしタイトルに輝いたなら素直に心から祝福したい。

竜王戦挑決2局目、羽生三冠リード拡大。挑戦近づく

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先ほどの記事  で第1図から▲76飛で難解と書いたが、
実戦は図から▲56飛。これには△97桂成(第3図)とすれば後手のリードが更に広がるようだ。仮に▲76飛と指していれば、△97桂成▲73歩のときに△71金だと▲97香~▲74飛と指すことができた。以下、2枚替えで龍を突っ込まれても構わず▲72歩成(第2図)

とすれば先手優勢だ。なので▲73歩には△71金とできず△83金と上がるしかないから難解だった。本譜は飛車が56なので、遠慮なく△71金と引ける。


第3図以降は、せっかく56に回ったので▲同香~▲45桂(▲86歩は△44銀と上がられてチャンスがなくなりそう)としてみたい
が、53地点で清算しても最後に△同馬(△同銀は▲55角が生じる)が正確な受け。以下、▲同飛成△同銀に▲55角と打っても、
△81飛(第4図)が冷静で以下、

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▲11角成には△56歩が急所、▲73銀も△同金~△62銀打でがっちり受けにまわってから△56歩を狙えば後手が優勢のようだ。

実戦がどう転ぶかはわからないが、羽生三冠の挑戦の確率が高まっていることは間違いなさそうだ。