竜王戦挑戦者決定戦第3局、羽生二冠やや劣勢ながらほぼ互角

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上図が夕食休憩までの局面。図からは△22歩の一手のようだ。
以下、△36角を防いで▲26飛には△45歩▲同銀△55角の両取りがみえるが、▲88角と打って△19角成なら▲34歩△42銀▲23歩成(第1図)で決まり。


△同金は▲24歩、△同歩は▲11角成が痛すぎる。

よって、△22歩▲26飛にはいったん△75歩(下図)

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と突いてこれからの勝負のようだ。
▲同歩なら△65角▲69角△45歩~△24銀か
あるいは△45歩~△24飛のような展開か。

王座戦1局目 羽生二冠VS中村六段 16時現在は羽生二冠優勢

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羽生二冠の雁木に中村六段が棒銀で積極的に仕掛けていったものの、羽生二冠が老獪な受けから巧みな反撃で優位を掴んだ。


16時現在は▲77桂と跳ねて第0図だ。仮にここから△75歩なら
▲65歩に△57歩(下図)が絶妙手で後手が優勢のようだ。


上図で▲64歩なら△26角が詰めろ桂取り。
▲同角も△76歩後の△65桂打がきつい。▲同銀は△55銀だ。

 

 

羽生二冠、タイトル100期へ正念場 第65期王座戦五番勝負

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羽生二冠は前年度成績が27勝22敗、
今年度成績が13勝10敗(直近10局は4勝6敗)と、勝率7割を超えるのが平常運転だった数年前に比べて下降線をたどっている。
実力レーティングも豊島八段、菅井王位に抜かれて4位まで下がってしまった。実力レーティングでは1位の豊島八段と2位の佐藤名人が1900点付近で点数的に抜け出しており、3位の菅井王位から4位の羽生三冠、5位の斎藤七段、6位の永瀬六段、7位の稲葉八段、8位の久保王将、9位の渡辺竜王までは1800点台中盤から下でどんぐりの背比べといった状態になっている。
数年前までの羽生二冠は1900点台で安定して1、2位を行ったり来たりという感じだったのだが、最近は1800点台の中盤あたりまで下降してきてしまった。この辺は年齢的な問題もあり仕方ないのかと思う。
ついこの間まで行われていた王位戦も菅井七段(当時)の見事な指し回しの前に1勝4敗で失冠してしまった。
羽生二冠も9月27日で47歳になる。私が将棋を覚えてから今に至るまで常に棋界の最前線を走り続けてきたのは心から凄いと思う。いつかはタイトルに絡めなくなる日が来るとは思うが、一生応援し続けると決めている。
ただ、そうなる前にファンとしてどうしても達成してほしい記録がある。それが
・タイトル通算100期(あと2期)
・永世竜王獲得
だ。あと「たった」2期に迫った通算100期だが、実はこれが容易ではない。万一今回失冠してしまうと残るタイトルは「棋聖」のみになってしまい、その防衛戦で敗れれば無冠転落となる。
万一無冠転落となればまた挑戦者になる必要があるが、その道程は非常に険しい。実力レーティング1位が指定席だった頃と比べ、現在は羽生二冠より上の棋士や拮抗している棋士がゴロゴロいる。また、挑戦者になれたとしても実力レートが上の棋士相手に番勝負を制するのは難題だろう。

ということで、羽生ファンにとって最高のシナリオは
・中村六段の挑戦を退け、タイトル99期獲得
・渡辺竜王への挑戦を決め、奪取し、永世竜王とタイトル100期を
同時に獲得

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だろう。
永世竜王は確率的に考えて今季がラストチャンスになる可能性もあると私は見ている。何とか頑張ってほしい。心から応援したい。

羽生三冠 VS 菅井七段 王位戦第5局2日目 菅井七段の王位近づく

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王位戦第5局は下図△38角まで進んだ。恐らくここで昼食休憩というところ。


上図から▲67銀と固めるのが第一感。以下△47成桂には▲95歩と攻めてどうかだが、△47成桂▲94歩△38飛成(第5図)と一直線にこられ、


以下▲93歩成~▲94歩と攻めても手が止まった瞬間に
△57成桂や△69銀とひっかけられてどうもダメなようだ。

ということでソフトの推奨手は▲65金!だが、これも△56角成▲67銀打△46馬(第6図)が冷静な手順で、次の△56歩を見せられて大差だ。評価値は後手+800程度。
菅井七段の初タイトルが限りなく近づいてきている。

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と記事を終わりにしようと思っていたら、12時現在
下図から▲67金打!と羽生三冠が指した。確かに金の方が
ヨコからの攻めに対応できるメリットがあり流石の一着だ。


ただ、△49角成~△69銀が非常に速い攻めとなっているため、
後手の攻めを振りほどくのは容易ではない。評価値は
後手+1000前後といったところ。
ここから奇跡の逆転はあるのか。「羽生マジック」で何度も
奇跡を起こしてきた絶対王者の底力に期待したい。ただ菅井七段もこのシリーズは本当にタイトルに相応しい見事な将棋を指し続けているという印象で、もしタイトルに輝いたなら素直に心から祝福したい。

竜王戦挑決2局目、羽生三冠リード拡大。挑戦近づく

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先ほどの記事  で第1図から▲76飛で難解と書いたが、
実戦は図から▲56飛。これには△97桂成(第3図)とすれば後手のリードが更に広がるようだ。仮に▲76飛と指していれば、△97桂成▲73歩のときに△71金だと▲97香~▲74飛と指すことができた。以下、2枚替えで龍を突っ込まれても構わず▲72歩成(第2図)

とすれば先手優勢だ。なので▲73歩には△71金とできず△83金と上がるしかないから難解だった。本譜は飛車が56なので、遠慮なく△71金と引ける。


第3図以降は、せっかく56に回ったので▲同香~▲45桂(▲86歩は△44銀と上がられてチャンスがなくなりそう)としてみたい
が、53地点で清算しても最後に△同馬(△同銀は▲55角が生じる)が正確な受け。以下、▲同飛成△同銀に▲55角と打っても、
△81飛(第4図)が冷静で以下、

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▲11角成には△56歩が急所、▲73銀も△同金~△62銀打でがっちり受けにまわってから△56歩を狙えば後手が優勢のようだ。

実戦がどう転ぶかはわからないが、羽生三冠の挑戦の確率が高まっていることは間違いなさそうだ。

 

竜王戦挑決3番勝負 2局目 羽生三冠やや有利

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上図、△64角と好位置に羽生三冠が角を放ったところ。
飛車と取られてはひとたまりもないので逃げるしかないが、
どこへ逃げても△85桂が厳しい。
elmoによれば最善は反撃含みに▲76飛と逃げる手で、
以下△85桂に▲65桂!と跳ね違って73歩を見せていくのが一番戦えるようだ。(第2図)

以下進行の一例は
1、△97桂成▲73歩△83金▲86銀に△96歩(後手やや有利)または△96成桂▲同香△同歩▲17桂・・・(ほぼ互角。)
2、△55角▲75歩(同歩なら▲同飛で▲53桂成と▲74歩を狙う)△99角成▲74歩△55馬▲73桂成(ほぼ互角)

1の変化でわずかに後手が有利のようだが、ほぼ互角と言っていい局面かもしれない。後手番としては満足の局面といったところか。
松尾八段の初挑戦も見てみたいが、今回は何と言っても羽生三冠の永世竜王とタイトル100期への挑戦が見たいと思っている。

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王位戦第4局 菅井七段が明快な決め手逃し一気に混戦か。羽生三冠タイに持ち込むチャンスか

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封じ手から菅井七段が快調に差を広げて第1図。
ここでは妙手順があってそれまでだった。


上図から▲58玉と上がり、△89飛成なら
▲94歩~▲93銀から手順は長いが即詰み。
問題は△42飛成だが、▲94桂!(第2図)が絶好手。


△同玉なら▲82銀でほぼ受けなし。△82角が唯一の受けだが
▲66馬(第3図)が決め手。


以下△92玉なら▲93歩△同桂に▲82桂成~▲94桂で必勝、
△84香には▲同馬!△同歩▲82桂成△同玉に▲83銀!(下図)
以下即詰み。

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実戦は▲59金と手放してしまったために、△42飛成▲94桂には
今度こそ△82角と受けて難解。今度▲66馬なら△92玉と逃げて大したことはない。

王位戦第4局1日目終了。菅井挑戦者リードながら後手にも面白い勝負手が

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菅井七段2勝、羽生王位1勝で迎えた王位戦第4局は、
菅井七段の先手中飛車に羽生王位が向かい飛車で返し、
予想外の相振り飛車になった。
羽生王位がややリードしたかに見えたが、そこは振り飛車の経験値の差か菅井七段が徐々に盛り返して封じ手の第1図。先手はっきり良しに見えるが、ここで後手に凄い勝負手がある。

※ここから下は実戦の進行ではなく、ソフトの検討や私の予想による仮想手順です。
上手から△51飛▲42歩に、△57桂成▲同金△46銀打!(第2図)


上図から▲41歩成なら△同飛!▲同成桂△47歩!(第3図)


一見無茶苦茶のようだが、
▲同金上なら△57銀▲同銀△46歩▲同金(▲同銀は清算して△37銀が厳しい)△同銀▲同銀△38角という要領で一応攻めはつながるようだ。(評価値先手+200程度。ずっと先手が正確に受け続けなければいけないことを考えると実質プラマイゼロか。)
駒損がひどいことや、入玉模様になったときに33の馬や41の成桂まで働いてきそうなことを考えると先手がやや良しだとは思うが、
かなりの長手数を正確に受け続けなければいけないので大変かもしれない。ましてや攻めているのは羽生三冠だ。

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ただ、上記の手順はソフトで無ければ読みにすら入れないようなものかも知れない。
最初に戻って▲32桂成に△51飛▲42歩に△62金上というような手もあり、不利を承知で息長く指すならこちらかもしれない。(先手+400程度)
また、△51飛で△24角▲44馬△36銀▲21成桂にじっと△46歩!と垂らして勝負する手もあるようだ。(先手+600程度)

やや苦しめの羽生王位がどんな手を繰り出してくるのか、興味は尽きない。

三浦九段、羽生三冠を撃破して完全復活のお知らせ

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直近の対戦成績は

4月14日:○戸辺誠七段(銀河)
5月26日:○屋敷伸之九段(銀河)
6月8日:●久保利明王将(順位戦A級)
6月23日:○松尾歩八段(棋王戦)
7月7日:○佐藤康光九段(順位戦A級)
7月14日:○井上慶太九段(叡王戦)
7月29日:●山崎隆之八段(日本シリーズ)
8月4日:○千葉幸生六段(王将)
8月12日:○羽生善治三冠(王将)

A級棋士もバタバタとなぎ倒し、いよいよ好調モードといったところ。

特に羽生三冠との対局で見せた馬捨てからのキレッキレの寄せは凄かった。
ハイライト動画は こちら 

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私も悪意ある報道につられる形で、三浦九段を疑ってしまった時期がある。
やがて連盟側が「不確かな状況証拠だけで勝手に決め付けた」ことが明るみになっていくにつれて、「これは完全なる連盟のミスだ。三浦九段はソフトを使っていない」と確信したものだった。そういう方も多いのではないか。ただ、心のどこかにしこりはあった。
私の中では、ここ最近のキレッキレの将棋を見ていて99%シロだと思っていたものが100%シロだという確信に変わった。しこりが完全に消えた。
王将戦を勝ち進んでいくと言うまでもなく因縁の久保王将が控えている。久保王将のサバキもいつも参考にさせて頂いており応援している棋士ではあるが、今回は是非三浦九段に勝ち進んで頂き、そのままタイトルを奪取して欲しいなと思っている。
また、実現出来なかった竜王戦七番勝負もぜひやり直して欲しいと思う。

 

 

(随時更新)羽生三冠、竜王挑戦を「勇気流」に託す

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第30期竜王戦決勝トーナメント準決勝
挑戦者決定戦3番勝負進出をかけた戦い
先手:羽生善治三冠
後手:稲葉陽八段

【20時までの形勢】
難解な中盤から、羽生三冠が角を切って気合の猛攻を開始。これに稲葉八段がややひるんだか、攻めが急所に刺さってきた様子。羽生三冠が有利な形勢を掴んだようだ。ソフト評価値は先手プラス400~500程度。まだまだ予断は許さないが、羽生三冠が勝ちやすい形勢なのは間違い無さそうだ。

【18時までの形勢】
非常に難解な中盤で、一手で決着がついてしまいそうなだけに中々手が進まない。羽生三冠が51手目を指した局面で夕食休憩に入ってしまった。
夕食は
羽生三冠:中華そば(ほそ島や)
稲葉八段:若鳥から揚げ定食(みろく庵)
再開は18時40分らしい。形勢は難解で、ほぼ全くの互角。
このまま羽生三冠が飛角と左右の桂馬を使って軽く攻めていくのに対して、稲葉八段が深い陣形でじっくり受ける展開が続いていきそうだ。

【16時までの形勢】
稲葉八段はご存じの通り今季名人戦の挑戦者。
実績こそ劣るものの、本日付の実力レーティングでは全棋士中4位(羽生三冠は3位)と、タイトルホルダーに匹敵する最強クラスの実力を誇る。

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戦型は、上図のように羽生三冠が「横歩取り・勇気流」に誘導した。藤井聡太四段の連勝を29でストップさせた戦型としても有名だ(その将棋、出だしは相掛かり模様だったがそこから佐々木六段が巧妙に横歩取りに誘導した)。
16時現在の形勢は、ほぼ互角ながら攻めている羽生三冠が少し勝ち易そうな将棋だ。
だが、稲葉八段は不利になってからの粘りの凄まじさと圧倒的な終盤力を生かしてここまで駈け上がってきた棋士。羽生三冠としては終盤に入る前に大差をつけておきたいところだろう。あと1期竜王を獲得すれば、ファンが待ち望んでいる「永世竜王」の称号が手に入る。出来たばかりの叡王戦を除けば、竜王以外全てのタイトルで永世称号を獲得している羽生三冠。目の前の稲葉八段、挑決戦の松尾八段、そして宿敵渡辺竜王と非常に厳しい戦いは続くが、10年来の羽生ファンとしてはどうにかして獲得して欲しいと願うばかりだ。