藤井聡太四段の29連勝と将棋界の憂慮

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6月26日、藤井聡太四段が竜王戦決勝トーナメントの1回戦で増田康宏四段に勝利。難攻不落と思われた神谷八段の連勝記録を30年ぶりに更新して歴代単独1位となる29連勝を飾った。日本列島が「藤井フィーバー」に包まれた。私も大いに喜び、はしゃいだ。
 だが、一つどうしても見過ごせないことがある。増田四段も対戦前の意気込みとして言っていたが
・藤井四段が勝ちすぎている現状がある
・(上記のように勝ちすぎると)将棋界がぬるい世界だと思われてしまう
という点だ。藤井四段は千田六段、澤田六段等の実力レーティング10番台の棋士からの勝利も含む公式戦29連勝だけでなく、非公式戦とは言え羽生三冠や斎藤慎太郎七段等の実力レーティング10番以内の棋士からも勝利を掴み取っている。それも完勝と言っていい内容だった。藤井四段に対しての称賛コメントの中で、
「これからはトップ棋士達との対戦も増えるが彼らの技術を吸収して更なる実力を身につけてほしい」
といったものもいくつかあったが、彼らから吸収すべき要素というのはもう殆ど無いのかもしれない。正直な話ソフトで間に合ってしまっているのかもしれない。でなければ、現時点であんな勝ち方ができる訳がない。
藤井四段の才能は将棋の歴史の中でも1,2位を争うレベルであることは疑いようがない。しかし、だからと言って14歳の時点でこんなに勝てるものだろうか。この結果はまるで、他の先輩方の積み重ねてきたことがが全否定されているようなものではないか。増田四段の言いたかったことは恐らくそうしたことだろう。今後、『突出した才能を持った者がソフトを使って効率よく研究すれば、あっさり将棋界のトップに立ててしまう』
という方程式が確立してしまうような気がしてならない。恐らくは才能のある小学生達は藤井四段の辿った
・詰将棋をひたすら解きまくる
・ソフトを活用して研究しまくる
という道を全力で真似してくるだろう。藤井四段ですらソフトを活用し始めたのは三段リーグの途中からと言うから、これを小学生の時点からひたすらやり込んだらどういうことが起こるか。最早想像に難くないだろう。私もyoutubeで将棋実況をし始めた半年ほど前から主にソフトを使った研究、ソフト相手の実戦を毎日やったら昔将棋をやっていた時より強くなってしまい、レーティングが跳ね上がった。たった半年でだ。もう何年も将棋をやっておらず(詰将棋だけは詰パラでやっていたが)、ブランクがあったのにも関わらずそれをあっという間に取り返し、あっさりと追い抜いてしまった。嬉しくなる半面、本当に今までやってきたものは何だったのだろうと虚しい気持ちになる。全然レベルは違うが、プロ棋士の先生方の中にも藤井四段の活躍に似たものを感じている人がいるのではないかと想像している。
私のやっている序、中、終盤の鍛え方は
1、よく出てくる定跡形や指したい形からソフトと1分将棋(時間が無いときは20~30秒)で1局指す
2、当然負けるので、マイナス1000位劣勢になった局面からひっくり返して再度指す
をひたすら繰り返すというシンプルなものだ。そして、感心した構想や次の一手があれば画像をキャプチャして保存し、いつでも見返せるようにしておく。本当にたったこれだけのことだ。ソフトさえあれば人間との練習対局などいらない。指すのは本番の大会だけで十分だ。私はそう確信している。と言っても結果を出さないと「ハイ、ハイ」で済まされてしまうので、何とかアマ大会で結果を出せるように頑張りたいと思う。
ただ、残念ながら私はもういい大人だ。脳が衰えているので吸収率も小学生とは比較にならないし、すでに「残念な将棋脳」「不要な先入観」といったものも沁みついてしまっている。生きている限りはチャレンジし続けたいが、伸びしろは限られているだろう。もしこれを読んでいる学生の方がいたら、将棋に限らず努力できる時間は限られているので毎日を後悔しないように過ごして下さいーとありふれたセリフをプレゼントしたい。

 

 

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増田康宏四段の、森下九段直伝の勉強法について

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今日、読売新聞の朝刊の将棋欄を見ていたら増田四段の勉強法が載っていた。
ご存じの方も多いかもしれないが増田康宏四段は10歳で奨励会入りし、僅か16歳でプロになった俊英だ。藤井聡太四段が6月26日に連勝記録歴代単独1位となる29連勝をかけて戦う相手でもある。
既に新人王獲得、竜王戦5組優勝と実績を残している。これから間違いなくタイトル争いに絡んでくるであろう逸材だ。
その勉強法を要約すると、
大山ー中原戦などの実戦集をまず先手で並べて、次に後手でも並べて、最終的には頭の中で並べて、それを棋譜として書きだす作業をする   というもの。
私がこれを読んでパッと思ったのは
「部分的にはとてもいいが、部分的には時間の無駄なんじゃないか?」
だった。私が思った点を率直にまとめておきたい。
1、棋譜を暗記すると、別の類似の将棋を並べている時に復習できたりするので勉強効率がとても上がる
2、頭の中だけで棋譜再現が出来るレベルまで覚えれば、盤上に現れた技を全て自分のものに出来る
3、大山ー中原戦等のトッププロ同士の将棋もいいが、ソフト同士の棋譜も取り入れると更に良いのでは?
4、少なくとも書き出す作業はいらないのでは?(これは「棋譜を完全に覚えました」と誰かに確認してもらうための行為であり、自分の中でそれが確認できているのであれば不要だと思う)

こんなところだった。「頭の中で棋譜再現する」というのは私も欲しいスキルなので
今日からやってみようかと思う。皆さんも是非お試しあれ。

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プロ棋士の凄さを他のスポーツで例える

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プロ棋士の凄さ、強さというのは将棋をやっていない人には中々伝わりづらい。「AIの方が強いんだから意味ないんじゃないの?」なんていう人もいるくらいだ。
なので、どれ位凄いのか、他のスポーツ等に例えて自分が思いつく限りの表現で伝えてみようと思う。まずは理屈抜きで見てもらいたい。

【将棋のタイトルホルダーの凄さを他のスポーツでの能力に例えると】
【野球】
・常時150キロ超の球を投げる
・150キロ超のをヒットにする
・落差の凄いフォークを投げる
【陸上】
・100メートルを9秒台で駆け抜ける
・砲丸投げで80メートル投げる
【フィギュア】
・4回転ジャンプを飛ぶ
【体操】
・F難度の技を次々と決める
【サッカー】
・ドリブルで3~4人抜く
・オーバーヘッドを決める
・30Mくらいの距離からシュートを決める
・PKで枠内ぎりぎりに行った弾丸シュートを止める
【卓球】
・超高速ラリーができる
・相手が一歩も反応できないスマッシュを決める
・アマチュア相手に11点先取のゲームをラブゲームで勝つ
【麻雀】
・安めの倍満を蹴って数え役満をアガり切る

こんな感じだろうか。ネタが乏しくて申し訳ないが、とにかく凄いということが少しでも伝わればいい。将来的には持ち時間を思い切り短くして(3分切れ負けなど)、スポーツ風の実況をつけてトップ棋士が対局するような棋戦も現れるかもしれない。

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棋譜並べのやり方

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以前、初心者~初段 まで強くなる方法と初段~六段まで強くなる方法という記事を書きました。
ブログ記事は こちら 
動画版は こちら です。

が「棋譜並べ」について述べていなかったので追記します。

棋譜並べ:詰将棋、必死問題、次の一手、手筋、定跡等が複雑に絡み合っているので実戦かそれ以上に難しい。早くても二段位から始めればいいと思います。

現代版棋譜並べのやり方

1、自分が好きな棋士や、自分が指したいと思う戦法の棋譜をネットで検索(今はいいサイトいっぱいありますが、昔は棋譜を探すのすら大変でした…)
2、まずは自力で並べる(30~1時間程度かけてじっくりと。ここは昔と一緒です)。で、疑問点や感心した手などをメモしておく。

3、ソフトで解析して、答え合わせ。棋譜並べしていて「これ凄いな」と思った手や、ソフト解析で自分が思いもしなかったような凄い手が見つかった場合はスクリーンショット(できない人はスマホで写真撮りましょう)してフォルダに入れておく
ソフトは、有料版を購入できる余裕があれば
 マイナビ 将棋レボリューション 激指14 
がおすすめです。5月28日現在、7000円台で購入可能です。棋譜並べ以外でも秒読み付でソフトと戦えたり、駒落ちや強さ設定が出来たりしていい感じです。フリーソフトと違って導入や設定で躓くこともありません。
参考記事:エルモと激指14の違い

※昔はソフトなんてなかったので、強い人に恐る恐る聞くしかありませんでした。それでも正しい答えが返ってくるとは限らず…聞いたら何かお礼しなければならず…非常にかったるかったです。今は本当に、本当にいい時代ですね。

4、もう一度何も見ずに自分で並べてみる(変化手順含めて)。「この手はよかったな」「これが疑問手だったんだよな」とか「ここで本当は凄い手があったんだよな」などと思いながら並べられるようになっていればOKでしょう。

1~4をこなせばバッチリでしょう。

昔は棋譜を探すのも面倒だし棋譜を並べても自分じゃよくわからないし強い人に聞くのも面倒だし・・・という感じで、将棋の勉強が嫌で嫌で仕方ありませんでした(笑)
でも、プロになれた人達はそこを才能や将棋に対する愛や根性で乗り越えたわけですから、心から尊敬しています。
今は将棋の勉強が楽しくて仕方ありません。ソフトを持ってあの頃に戻れたらなぁ。

【過去の棋譜並べがしたい方用将棋年鑑リンク】

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将棋強くなる方法 初心者から初段まで 初段から六段まで

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まず初段までは こちら です(おすすめ詰将棋本・次の一手本・必至問題本等の紹介もあります。)
参考記事 お子さんに将棋を教える方法

【強くなりたい場合の、対局における注意点】
「別に強くならなくてもいい、ただ楽しみたい」という方は読み飛ばして頂いてOKです。

・将棋ウォーズの3切れや将棋クエストの2切れはあまりやらないようにしましょう。
5日に1回くらいがいいと思います。やるとしても「悪手指すくらいなら時間切れ上等」くらいの気持ちでやりましょう。私は放送のために仕方なくやっていますが、本当はあまりやりたくないです。
・練習対局は将棋倶楽部24などの1手30秒以上のものが望ましいです。1手10秒だとやはり読みの量が足りないです。また、実戦において時間攻めは有力なやり方ですが、
強くなるための練習対局においてはやめましょう。当然の一手でもその後の展開を出来るだけ深く読んで指しましょう。
  
続いて初段~三段までは
・毎日3~7手詰めを10問は解く(できれば必至問題も)
・毎日次の一手を10問は解く
・得意戦法を決め、定跡を徹底的に覚える(出来れば、覚えることの比較的少ない振り飛車が良いでしょう)
定跡の覚え方に関しては、まずは本を買うのが一番でしょう。その上で、本に載っている変化をソフトで解析しながら間違っている部分は本に直接書き加えていきましょう。
・将棋ソフトと1日1局は対局する(ボナンザ、エルモ、浮かむ瀬、技巧・・何でもOKです。もし有料ソフトを買う余裕があればおすすめは
マイナビ 将棋レボリューション 激指14 です。フリーソフトと比べて難解な導入や設定も無く、秒読み機能や駒落ちや強さ設定、詰将棋や次の一手等が充実しています。7000円台で購入できます。参考記事:エルモと激指14の違い

私は1手30秒で対局しています。主に上に書いた覚えたい定跡の終点くらいまでを並べて、そこから対局します。
対局する際のコツとして
1、しっかり詰まされるまで1局指す(負ける前提ですみません)
2、終わったら評価値が例えばマイナス2000位のところまで戻して、優勢な側を持って対局を再開する。逆転負けしたら再び同じところまで戻す。ハンデが足りないと思ったら、3000や4000のところから再開。逆にハンデが大きすぎると思ったら1000くらいのところから再開。私は800位でやっています。強くなるにつれてこの数値が自然に下がっていきます。
3、少なくとも2~3日に1局は将棋倶楽部24で1手30秒以上の練習将棋を指しましょう。
人間は悪手を指しますので、実戦の短い時間の中で疑問手、悪手をとらえる技術を磨きます。また、自分が悪手を指さないよう気をつけましょう。
指したら、必ずソフトで指し手を解析して相手や自分の疑問手や悪手をチェックしましょう。
私が考える強くなることとは
1、悪手、疑問手の数が減っていくこと
2、序盤の知識が増えていくこと
3、妙手や詰み、必至が見えるようになっていくこと

だと思います。重要度順に並べました。やはり鑑賞する側としては3の派手な妙手や詰み、必至に目がいきがちになってしまいますがレベルが上がれば上がる程、地味な手で差をつけることが重要になってきます。

三段か四段に昇段したあたりで、余裕があれば居飛車の定跡も覚えていくといいかと思います。ソフトで厳密に検討していくと、居飛車対振り飛車は居飛車が良くなる変化が多いからです。一時代を築いてきたプロには居飛車党が非常に多いです。
勿論、藤井九段や久保王将、戸辺七段、中田コーヤン先生など生粋の振り飛車党もまだまだご活躍されていますので、振り飛車でいきたい!という方はそのままで大丈夫でしょう。
まとめると
1、詰将棋、次の一手(必至も)
2、定跡記憶 ソフトによる定跡解析
3、ソフトと対局
4、確認のために人間と対局

という感じです。
   

振り飛車関連定跡本 

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中飛車系おすすめ (以下全て記事の一番下に本のリンクを置いてあります)

三間飛車おすすめ・コーヤン流

三間飛車・石田流おすすめ

四間飛車穴熊おすすめ

ノーマル四間おすすめ

 

 

19連勝なるか!?藤井聡太 VS近藤誠也五段  竜王戦6組決勝

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藤井聡太 デビューからの全記録(随時更新中) は こちら

対局日:2017年05月25日
竜王戦6組決勝(勝った方が本戦出場)
先手:近藤誠也五段
後手:藤井聡太四段
 
第1図。近藤五段が先手で相掛かり棒銀の恰好になった。
 
個人的には後手を持って結構イヤな戦法だなあ、と認識している。
先手の攻撃力が高く、受けの力が要求される上に
先手陣は▲66歩~▲58金~▲69玉~79玉と結構固くなる。
そして第2図。


 やはり先手は角道を止めた。攻守に優れた形だ。
さてどう対抗するのかな、と思って見ていると・・・
第3図。凄い手が出た。


藤井四段、△24歩!初心者が指したら「ダメだよ、ダメ」と言われて
23に戻されてしまいそうな一着だ。▲25歩と合わせたらどうするのか。
ここで近藤五段が長考に沈み、昼食休憩に入った。
プロ間では知られている一着なのかな?と思ったが、「独特だなぁ」という声が中継室から上がったようなので少しほっとした。藤井四段が先を行き過ぎているだけのようだ。第3図から▲25歩と合わせた局面は、ソフト解析によれば恐ろしいことに後手が+200くらいでリード。以下進行の一例は
△同歩▲同銀△75歩▲24銀△44角▲23歩△31銀▲46歩△33桂(第3変化図)


以下▲75歩なら△86歩▲同歩△同飛▲87歩に△76飛と滑り込んで後手良し。
75の歩が受け辛い。
かといって第3図から▲25歩と行けないようでは△23銀と銀冠を作られてしまう。それは後手がやや作戦勝ちになりそうだ。
まだまだ難しい局面だが、序盤はまず一歩藤井四段が先行したようだ。

実戦は第3図から▲25歩△同歩▲同銀△75歩に▲同銀と取り、△35歩▲46歩(第4図)と進行したが、ここで後手に決め手級の手があった。
 
 
第4図から△14歩なら技ありだった。▲16銀なら△26歩!と垂らし、▲同飛なら△15歩▲27銀(25銀は24歩で銀が詰む)△28歩で後手良し。放置すれば△15歩で銀が死ぬ。▲24歩は△23歩▲同歩成△同銀に▲24歩から清算するしか無いが、飛車交換になれば陣形の差で後手優勢。△14歩なら評価値は+600を超えており、はっきり優勢と言ってよいだろう。
実戦は第4図から△24歩▲16銀△23銀と穏やかに銀冠を完成させた。
これでも
・銀冠が固い
・後手から攻めのバリエーションが豊富で歩損がクローズアップされない
・先手の銀が僻地で使いづらい。
等の理由から、ソフト評価値は+300オーバーで後手良し。
局面は進んで第5図。銀冠に入っていくかと思いきやここで藤井、仕掛ける。
 
上図から△65歩▲同歩△36歩!と突っかけていよいよ本格開戦。
36歩は深い読みの入った手で将来の46飛~36飛等を見せている。
また、何かの折に46に角が出たときに飛車取りになるメリットもある。
以下近藤五段も粘るが藤井四段が快調にリードを広げて第6図。


ここで▲18飛が執念を見せた手。近藤五段の気持ちが入っている。
以下△34飛に▲56角と反撃開始で第7図。先手にも希望が出てきたかと思われた
が、後手の返し技が素晴らしかった。

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第7図から△36歩▲同歩△同飛▲37歩△56飛▲同銀△54角!
(第8図)

上図からは飛車を逃げるしかなさそうだが、そこで△45桂が気持ちのいい活用だ。藤井四段が19連勝&竜王戦本戦進出に近づいてきている。
実戦は上図から▲36歩△45桂とやはり二枚桂が炸裂して藤井四段がはっきり優勢になった。


以下、先手陣の89の桂をもぎ取って更に桂を足していく。
これには羽生三冠、豊島八段を負かしたこともある強豪の近藤五段も
粘りが利かない。▲69桂も△77歩成で、同桂に△57桂右成で崩壊だ。
以下両者ペースアップしながら淡々と指し手が進み、第10図。△45角に先手の指し手がパタリと止まった。


そして、近藤が頭を下げた。竜王戦のトーナメント入りも決まった。このまま竜王を獲得しても何ら不思議ではない。以下▲56桂と打っても△66歩が急所。
▲68金に△77歩で崩壊だ。△36角の筋まである。
これで19連勝。現時点で既に歴代6位の大記録だ。
デビューからの連勝記録ということでは当然ぶっちぎりの歴代1位である。
恐らく、今後はタイトル争いに常に絡み続けることになるので相手がきつくなりあまり大型連勝は狙えなくなってくると思う。28連勝更新は今回が最初で最後のチャンスだろう。是非とも更新してほしい。

 

 

三浦九段、将棋連盟と和解 会見まとめ

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会見要旨

・将棋連盟と三浦九段は23日に和解で合意した
・連盟から三浦九段に休場の強要はなかった
・連盟から三浦九段に「竜王戦が中止になった」という趣旨の発言は無く、10月11日の聴取の際の会話の中で三浦九段の認識と連盟の認識にズレがあった。
・連盟から三浦九段に慰謝料(金額非公表)が支払われる
佐藤会長「将棋連盟の原資で(払う)と考えている。高額になるので色々議論する。」
・三浦九段は今後、民事刑事ともに訴訟を起こさない
・三浦九段の主張「不正の根拠はない」と将棋連盟の主張「処分はやむを得ない」は双方がこれを受け入れる
・佐藤康光会長と三浦九段が笑顔で握手
・渡辺竜王から直接三浦九段に謝罪があった

記者 「今後対戦したい棋士3人挙げてください」
三浦九段 「藤井聡太四段、渡辺竜王、橋本八段」

先ほどの会見をメモをとりながら聞いて、それをまとめました。
もし間違っている部分があればご指摘お願いします。

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(参考)
竜王戦  
優勝賞金4320万円
七番勝負敗者 1590万円

 

 

豊島八段の横歩取り青野流 VS 名人の迎撃策

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王位戦リーグ白組最終局 佐藤天彦名人(3-1) 対 豊島将之八段(2-2)の一戦。
名人は勝てばプレーオフ以上確定、豊島は勝てば残留負ければ陥落。
どちらも負けられない戦いだ。
戦型は第1図のように豊島の横歩取り青野流に対して名人が受けて立つ展開に。


第1図から▲77桂△55角▲22歩△同角▲37桂と進むと
以前私が調べたような進行になる。プロの実戦例も何局かある形だ。
何れも動画で申し訳ないが今度記事に起こそうかと思う。
青野流その1
青野流その2 52玉型

ソフト同士で青野流を戦わせた棋譜
その1
その2

上記の▲77桂も非常に有力ながら、動画に述べた変化だと、ソフトで調べると僅かに後手有利という展開が多かった。ということもあってか本譜、豊島は▲77角。対して第2図。△26歩。実戦例も20局程ある形だ。


実は第2図の△26歩では△77角成▲同金(▲同桂は△55角▲22歩には△33桂!と跳ねて後手やや良し。)△74飛で後手が若干有利と半年ほど前にソフトで検討していた。本譜の△26歩は前例はあるものの▲28歩と大人しく受けられておくと後々△26歩が負担になって先手がやや良しとなっていた。なので本譜の進行は意外だった。実戦は以下、第3図へと進行した。ここで豊島に好手順があった。


第3図以下▲14歩△同歩▲12歩と端を攻めて先手好調。△同香は▲56角△23角▲34歩(△同金なら23飛成、△同角なら▲同角同飛▲56角。)と抑え込んでいく要領だ。名人も△45角と切り返し、先手やや良しながらぎりぎりの攻防が続いて第5図。ここで豊島が誤った。


第5図ではいったん▲87香と打ち、△85歩に▲76金が勝ったようだ。本譜は単に▲76金なので△55金~△45金の千日手の筋が生じた。しかし名人はこの筋を嫌って△45金で△45桂としたため、放置して▲12成桂ではっきり先手良しに。


第6図で▲43角と打ったのがほぼ決め手。次の▲55飛~▲61金が厳しいので△52銀と受けたが、飛を取って▲31飛の第7図がそのまま投了図になった。

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次の▲51角が厳しいので何か受ける必要があるが、△53玉なら一旦▲39玉が冷静で何もできない形となっている。以下△56角のような手なら▲51飛成で受けなし。
本局は豊島が鋭く踏み込み優位を掴み、名人も粘って難しい形勢となったが最後は誤算があって形勢に差がついたところを豊島がスパっと決め切った一局だった。
これで豊島は王位戦リーグ残留確定、名人は挑戦の望みが断たれた。
横歩取りの青野流はソフトで検討すると後手が良くなる変化が多いものの、実戦的には攻勢をとれる先手が勝ちやすい戦法だと思う。私もまたやってみようと思った。

 

 

 

 

 

 

王位戦紅白リーグ最終局 素晴らしい名局 菅井-渡辺

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白組の菅井(3-1) VS 渡辺(1-3)戦が名局だったので振り返っていきたい。
菅井はこれに勝てば白組優勝、澤田六段との挑戦者決定戦進出が決まる。渡辺は消化試合だが竜王の意地を見せたい。第1図。ゴキゲン中飛車と思いきや、早くも面白い作戦だ。


対して渡辺は銀冠を作って無難に駒組を進めていって第2図。ここでソフト推奨の面白い構想があった。


第2図では▲48金!~▲29飛が角打ちの隙を作らない面白い構想で、それならごくわずかに先手リードとソフトの見解。この辺りは角換わりの最新定跡と通じるものがあるようだ。
とは言え先手が歩交換を果たした第3図は上手くやったように見えるが・・・。ここで反撃があった。


第3図から△45桂が強烈な返し技。同桂△同桂▲同銀と進んで、空いた空間に△37角が入った。馬が出来て難解ながらやや後手リードといったところ。ただ、渡辺もさすがに竜王。しぶとく辛抱して巧みに反撃して第4図。


第4図では2枚目のと金を作った先手が逆転してややリードといったところだが、ここで△28歩が粘り強い一着。先に駒損はするが、飛を捕獲されて先手も非常に嫌な形になった。そして第5図。渡辺が両取りを放ったところで菅井に最大の見せ場が訪れる。


第5図では△53金とかわす手が本命とみられていた。それならやや先手良しながらまだまだ長い戦いが続く。ところが、ここで△31飛!が凄い手。この手を見れただけでも本局を並べて良かったと思った。以下▲43角成△39飛成(第6図)と進行し厳密には先手良しながらかなりの迫力になった。


第6図では▲61馬(本譜)が第一感ながら▲54馬か▲79金打が有力だったようだ。本譜は以下△18と▲62金△69飛▲79桂(第7図)と進んだが後手に凄い手があった。

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上図から△68馬!がほぼ決め手。▲同金なら△79飛成から決めるだけ決めて△71桂と埋めれば勝ち。本譜は▲97玉と早逃げしたが△79飛成が厳しく、以下数手で菅井の勝ちとなった。

これで王位戦の挑戦者決定戦は 菅井七段 VS 澤田六段の顔合わせとなった。どちらが挑戦しても初タイトル戦となる。
どちらも十分タイトルを狙えるレベルの実力者だが、菅井七段の独特の間合いは羽生王位にとってもかなり嫌なのではないだろうか。まあまずは挑戦者決定戦。すっかり菅井ファンになってしまった私としては、本局のような素晴らしい戦いを王位戦の舞台でも見せて頂きたい。ただし小さい頃から羽生三冠の大ファンなので、そうなった場合どちらを応援すればよいのかは非常に難しいところ。

 

 

チャンネル登録者6000人突破記念感謝企画 例のアレの歌詞

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動画は こちら (5月22日18時アップ)

HEY GIRL !

HEY BOY !

将棋キッズもヘッズも熱狂!
よい子のみんなここで勉強!

知りたいか俺のプライバシー?まあ待てよまずは美濃崩し
美濃の急所なら脇コビン端  ここ攻めりゃいつもだいたい勝ち
持ち駒に歩三枚と桂ならば キングに待ってる悲惨な処刑
香で歩を吊り上げ 桂で仕留める
恐怖のショータイムの 幕が上がる
なったか少しは君のため? ok、次はコビン攻め

角のラインに入った玉ならば74桂で華麗に処刑
持ち駒の金が肝心要 がんじがらめな三手詰
端コビンラストは脇責め(♡) 変なプレイのことではねえ

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下段飛車便りに金発射 金で取りゃ銀をさらに連射
いうまでもない これは崩壊 もはや原型をとどめてない

YEAH調子どう?3つの指導
忘れないようにどんな時も
君に教えちゃう秘密の呪文 それじゃあいまからい・く・よ?
「美濃囲い?弱いよね?端・コビン・脇・スキがあると思うよ?
だから、オイラ崩しちゃうよ?
駒G、駒たちが躍動するおいらの美濃崩しを
ベイビー達に見せたいね おいで」