デビュー17連勝なるか?藤井聡太四段 VS 西川和宏六段

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第67期王将戦一次予選
持ち時間各3時間
戦型:先手中飛車 VS  後手超速
先手:西川和宏六段
後手:藤井聡太四段

棋譜並べ動画は こちら 

第1図。角道も開けずにいきなり△75歩と開戦するのが後手超速のキモ。
元々はソフトの発案で、有力さに気づいたプロがこぞって採用するようになった。第1図では▲同歩、▲67銀ともに有力だが本譜は▲同歩。


仮に第1図▲67銀なら△64銀で、そこで更に1、▲75歩と2、▲65歩に分岐。この辺は変化も多いところで、動画の中で解説しているが1、▲75歩なら△同銀▲68角△86歩▲46角の要領でさばく。2、▲65歩なら△76歩▲同銀△75歩▲64歩△76歩▲95角△64歩▲73銀という要領で戦う。何れもソフト評価値は若干居飛車良し。
本譜は第1図から▲同歩△64銀▲65歩(同銀なら▲67銀)△75銀▲54歩△同歩▲同飛と進展して▲55角を狙っていった。これもソフトの評価値は恐ろしいことにわずかではあるが居飛車側に触れている。
進んで第2図。


西川六段の指し手に大きなミスがあったようには到底思えないが、第2図の△87歩の局面でソフト評価値は+300程度で大きく後手に振れた。以下は▲64歩△88歩成▲77銀成△同銀▲同桂に△45銀打と飛車角両取りがかかり、見た目にも後手ペースがはっきりしてきた。
そして第3図で▲63歩成に対して恰好いい手が出る。


上図で△47銀成!が流石の手だった。▲同玉は△74角でと金を抜かれて厳しいと見た西川六段は▲28玉と鬼辛抱だが、流石に角損ではまずそうだ。
それでも進んで第4図となってみると、先手陣は好形で駒損とはいえ攻めがつながりそうだが、またしても後手に好手があった。

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上図から△同金が正確な応手。この手以外では飛車の横利きが止まっておりまぎれるところだった。以下▲同金△同飛となって非常にスッキリした形になったうえ、遊んでいた飛車が活用できた。以下、右辺からと金ににじりよられながらも先手が必死に粘って第5図。▲63角が次の▲41角成~▲23飛成と▲52とを見せてうるさそうだが。


第5図で△31金がまたまた正確な手。以下▲54金△58と寄▲55金△49とで
はっきり後手の勝ちが見えてきた。そして第6図。華麗な詰みがある。


第6図から△88飛成▲58歩に△38金!!と打ち込んだところで先手の投了となった。以下、一、▲同銀なら△39銀▲同玉△48金▲28玉△38金▲18玉に△28金と押し売りして、▲同玉に△58竜で▲38銀(角)なら△39銀だし▲38金なら取って△47と以下簡単に詰む。二、▲同玉なら△47と▲28玉△39銀▲同玉△38金以下詰み。
圧倒的な内容で、これでデビュー以来公式戦17連勝となった。次の相手は澤田六段と強敵だが、ここであっさり勝つようなら王将リーグ入りも十分見えてくる。

 
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