後手ゴキゲン中飛車が消える?その3

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今回は 最新版の超速 VS 穴熊 の戦いを見ていきたい。
elmoで解析した結論から言うと、穴熊は「間に合わない」ので居飛車良しになる。

後手ゴキゲン中飛車が消える?その1は こちら 
後手ゴキゲン中飛車が消える?その2は こちら 

さて、前回記事の後手ゴキゲン中飛車が消える?その2で
美濃に組んで持久戦になる場合の戦い方を述べたが、どの変化も居飛車が有利になっていた。そこで第1図。△72銀に代えて穴熊にしたらどうか?という実戦だ。三段リーグの 藤井聡太 VS 西山朋佳 戦でも指されている。


第1図からいったん▲58金右と固め、△91玉の瞬間に▲24歩が急所。
超速側にまともに穴熊に囲わせる気はさらさら無い。以下、△同歩に▲37桂と跳ねて第2図。既に後手の指し方が難しい。
候補手は
A、△51飛 と B、△82銀(西山三段が指した手)に分かれる。


因みに第1図で△35歩は▲45桂△42角▲35歩で、△36歩には▲38飛だし
△32金なら▲55銀左で先手良し。
まずは B、△82銀から見ていきたい。
△82銀には▲45銀(実戦通り)とぶつけてしまう。 △同銀なら▲同桂△42角に▲53銀と放り込んで△同角▲同桂成△同飛▲24飛△31金に▲96歩(第2B図)が落ち着いた手で良し。次の▲97角に△64銀と投資するのでは後手辛い。


実戦は△同銀ではなく△35歩(最善手)▲同歩△51角と進行したが、▲44銀△同歩▲26飛で次の▲55銀や▲96歩~▲97角を見せ先手良しとなった。
△51角で△51飛(最善手と表示される手)ならじっと▲36銀が好手。放置すると▲46歩~▲45歩で完封になるので△56歩と暴れてくるよりないが▲同歩△同飛に▲46歩が好手。以下△55銀▲47金△66飛△同歩△56銀打に▲58歩!(第2C図)が好手で先手良し。

ということで、第2図から△51飛の変化を見ていきたい。
対しては▲96歩といったん待つ手も非常に有力だが、▲45銀(第3図)とぶつける方が分かりやすいか。


第3図で△同銀▲同桂△42角はやはり▲53銀で悪いので、
1,△32金か
2、△35歩
に分岐するが
1、の△32金は▲34銀△42角に▲23歩(第4図)が好手。


次の▲22歩成から▲43銀成があるので△33銀と受けるか
以下▲同銀成△同角に▲96歩が好手。以下△82銀に▲45桂~▲53銀から精算して▲55銀(第4Å図)で先手良し。
以下△51飛ならじっと▲46銀と引いて△33桂に▲22歩成△同金▲42角△52飛▲31角成。

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ということで第3図から△35歩▲同歩を入れて△36歩を見せて先手の銀に制約を与えてから受けに回ることになりそうだがそこから△32金には
▲36銀(第5図)がやはり好手で先手良し。▲37桂~▲36銀は攻めの理想形。

第5図から進行の一例は△82銀▲46歩△71金▲96歩△42角▲34歩△74歩▲29飛(第6図)
評価値は先手+200~300程度といったところ。後手としてはここまで最善を尽くしてこの形勢では辛そうだ。しかもこの変化に至る手順中、一手でもミスをすれば形勢は大きく傾いて二度と挽回できなくなる。


第6図は先手良しと思うが、穴熊の固さを生かして後手もチャンスはありそうだ。藤井聡三段ー西山三段戦も西山三段がそうした進行を狙っていたと思うが藤井三段の完璧な指し回しの前にリードを広げられ、完敗した。超速は玉が薄いので良くなってから勝ち切るまでがなかなか大変だが藤井三段は見事にそれをやってのけた。次回はその棋譜並べをやっていきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

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