藤井聡太

【幻の△3二玉】一瞬広瀬八段に評価値が触れるも再び藤井竜王側に触れ直す。15時の形勢速報

局面はずっと藤井竜王が攻勢、評価値も僅かに先手持ちという
展開が続いていたが、一瞬広瀬八段に大きく(400点ほど、60%程度)評価が振れる
局面があった。
68手目は△3二玉と寄るのが幻の絶妙手。
もはや「神の一手」と呼んでもいいような
香損覚悟の受けの妙手。
以下、▲4四角に△3四金!と香を取らせ、
▲1一角成に△2五歩(参考図1)。



以下、▲2七金と引けば△3三銀と上がり、例えば
先手が▲8八玉のように何もしないと、
△2二銀▲1二馬△2三銀▲1一馬△3三桂(参考図2)
の馬取りが強烈。
▲1三香と繋ぐのではいかにも辛い形です。



それにしても、わざと香を取らせて
戦うというのは驚きの手順。

実戦は広瀬八段が別の手を指し、再び
藤井竜王よりの形勢に。ただ、
(約53%)

嫌な変化も多く
ほぼ互角と言っていい局面だと思います。


残り時間は両者約3時間半です。



 

-藤井聡太