藤井聡太四段 VS 平藤眞吾 七段 デビュー14連勝を懸けて

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棋戦:第43期棋王戦予選  
先手:平藤真吾七段
後手:藤井聡太四段
戦型:角換わり腰掛け銀 45歩、48金型 VS 後手早仕掛け

藤井四段にとってはデビュー14連勝の懸かる対局。対するは平藤七段。序盤が巧みで、中終盤もそつなくこなす難敵だ。
局面は平藤七段の先手でノーマル角換わりに進んで第1図。▲45歩にいきなり△65桂!!と跳ねたのが現代っぽい仕掛けで後手がリードを奪ったように見えた。どうやら▲45歩は緩手だったようだ・・と思っていたが、実は全て平藤七段の構想通りだった。これだからベテランは恐ろしい。


第1図から▲66銀に△86歩から飛先を交換して後手十分に見えるが、
▲48金、▲29飛、そして▲86歩!!!と先手が凄い構想を見せる。そして
第2図。気づけば後手の飛先交換が逆用されているではないか。


第2図から藤井四段は泣く泣く△84歩と受けたが、せっかく交換した歩を打たされるのでは辛く、▲99飛で先手ペースになった。△84歩では△15歩▲同歩△18歩▲同香△27角▲19飛△36角成ともたれるのが有力だった。以下、先手が快調に指し進めて第3図。ここでキレキレの踏み込みが後手陣を襲う。


第3図から▲84歩△同金▲73桂!!と恐ろしい踏み込みが来た。並みの棋士なら攻め倒されてしまいそうだが、堂々と△82飛で第4図。ここで▲71角と▲61桂成どちらも有力だが。


結論から言うと、▲71角は△83飛▲61桂成に△42角!が好手でわずかに切れ模様。本譜の▲61桂成も△73角!が受けの好手だった。以下、桂を取られる間に端を攻め込んで第5図。▲93歩成~▲91角が厳しそうだが・・・


実は▲93歩成から香車を捨てて▲91角は、△85桂の反撃が厳しく後手良しになる。そこで本譜は▲93角!と打った。対して△同歩▲同歩成に△42飛が正確な受け。▲83とが気になるが、△98香成~△89香と壮絶に駒を取り合って、▲63とに一発△29飛をきかせて△62銀と引けば(第6図)後手の勝ち筋になる。という訳で、本譜は▲83とに代えて▲85歩と打った。

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▲85歩以下△93香▲84歩(同香成は△95金が攻めの拠点になる)△98香成▲85飛と進んで第7図。ここで後手に受けの好手があった。


第7図から△93桂!が好手。以下▲95飛に△84角と垂れ歩を外して万全となった。以下、先手も必死に粘って第8図になるが・・・ここで決め手があった。


上図以下△52玉▲72歩成に△91金!!が決め手(第9図)。角さえ外せば怖いところがない。


第9図から数手で先手が投了。これで藤井聡太四段はデビューから14連勝となった。
将棋の内容は圧倒的で、中盤以降はほぼノーミスと言えた。平藤七段も素晴らしい構想をぶつけて途中は指せる形勢だったが、藤井四段の深い読みの前にじりじりと追い上げられ、最後は逆に大差をつけられた格好になった。

このまま棋王を獲ってしまっても、私は何も驚かない。
今後とも連勝がどこまで続くのか見届けていきたいと思う。

 

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