変幻自在カメレオン戦法

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第一図は私の将棋ウォーズの実戦に現れた局面。先手が私。ここが結構悩ましいところだった。後手はここから右玉、右四間、中飛車など色々な含みがあって先手は指し手が難しい。結局ここから右玉に発展し、△45歩と突っ張ってきたので反発して第2図。
▲46同銀まで。ここで後手に鋭い反撃があった。

      【5分で初段、鋭い反撃】


第二図から、△86歩が鋭かった。▲同歩△85歩~△同桂に銀を逃げると△65歩が厳しすぎるので▲87歩と謝ったが、まんまと銀桂交換に持ち込まれて自信が無かった。
以下、△77桂成▲同桂△65歩に▲55桂と反撃して、△65歩▲同桂△64歩で第3図。
ここで勝負手がある。

   【先手の勝負手は何でしょう?】


ここから、単に▲45桂は△65歩で角は取れるが負け。
▲53桂成同金に45桂と跳ねたのが勝負手。瞬間、銀損になるが後手の陣形を薄くして実戦的な勝負手だ。以下乱戦になった。手順は動画等でも確認できるが、45桂以下
△同銀▲同銀△65歩!▲同金△64銀打▲63桂成△同金▲54金と進んだ。お互い妥協なく突進していく感じの手順だ。▲54金に△66桂なら▲88金と寄って凌いでいるようだ。実戦は以下△99角成▲63金△同玉▲54銀打に△72玉が悪手で▲63金から先手が勝ち筋に入ったが、△52玉▲46角(第4図)の変化なら後手が有利だったようだ。
そんな訳で第4図はこう指されていたら負け、という変化手順。▲46角が味良く一見先手勝ちのようだが、凄い手があった。

     【絶妙手、5分で四段】

正解は・・・△67香!とれば87飛成、▲68歩なら△57桂!▲同角△77桂!で負けそう。▲63銀打~▲52金~▲64角と攻めていくのが最善のようだが、手順に後手玉が安全地帯に逃げ込んでしまうため後手有利。
実戦は逃してくれたため辛勝となったが、後手の作戦はとても有力なようだ。
更に、△22角を上がらず△41金、△32銀型で右玉と左美濃を両天秤にしてくるような指し方もある。特に△85歩、△32銀型の右四間飛車はつい最近の竜王戦1組の高橋ー阿部戦であり、後手番の阿部が右四間飛車で快勝している。近いうちに新・右四間飛車について徹底的に研究してまた記事を書いてみようと思う。
長文ですがご覧頂き、ありがとうございました。

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定跡講座 最新の相掛かり棒銀 その1

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相掛かり棒銀に対しては、後手が△72銀型で受ける棋譜が圧倒的に多くなっている。
従来のじっくり組み合う定跡ではやはり先手がやれると見られているようだ。それはyoutubeの動画を参考にして欲しい。
そんな訳で下図。2017年2月の棋譜だ。以下▲阿久津八段VS△屋敷九段 はここから

▲66角△74飛▲75歩!△54飛▲68銀△35歩▲27銀△62玉と進む。▲75に空いた穴をどう埋めるかという戦いになった。
以下、囲いあって先手は棒銀に、後手は三筋の歩を切って82玉までの第二図。


本譜は▲68金右だったが、ここで▲15歩と突けば若干先手が良かったようだ。
実戦はこの後ねじりあいの末屋敷九段が勝ったものの、後手は第二図になる前に変化する必要がありそうだ。
また、▲36銀と出た手に対して後手に面白い手がある。

それが第三図で△74飛と寄る手。ここからは▲69玉△62玉▲68銀△71玉の進行が多い。ただ、プロの実戦では2005年を最後に指されていない。何か嫌な変化があったのだろうか。私なりの考察だが、以下▲56歩△14歩▲57銀△13角▲79角(第四図)


この局面が既にプロの中で先手良しと結論付けられているのかもしれない。▲阿部ー北浜戦は以下△35歩▲27銀△33桂▲46銀△44歩▲35銀△45歩▲38銀(第五図)

このように進み(実戦は9筋の端歩の付き合いあり)、ここまで来ると先手が上手くやったように見える。この後は9筋から暴れてくる後手のせめを上手くいなして先手が勝った。

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という事で、相掛かり棒銀は阿久津流の新構想でまた面白い展開を迎えている。
私も実戦でぜひ試してみたい。

 

 

 

 

 

 

 

ミレニアム攻略の基本 四間穴熊VSミレニアム

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さて、第一図。私の振り穴に対して、懐かしのミレニアムに組まれた。一時期非常に流行した戦型だが・・・私(穴熊側)の手番で、急所の一手があります。


正解は・・・
▲55歩!ミレニアムは角頭が急所で、ここを攻めれば大体良くなる。
以下、△同歩▲65歩△31銀右▲66銀△86歩▲同歩△74歩に
次の手が気持ちのいい手だった。


それが第二図の▲54歩。もらった一歩が生きた。以下、△同金▲55銀△同金▲同角と進んで先手絶好調の流れ。仕方ない△86飛にまた気持ちのいい手があった。


それが第三図、またしても▲54歩。徹底的に角頭を攻めて、優勢から勝勢といったところ。以下、△42角▲86飛△同角▲83飛に△87飛と反撃されたが、
そこで下の▲77桂なら勝勢だった。

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本譜は▲88金と大悪手を指してしまい、△47飛成で一気にピンチに。
その後粘りまくって何とか勝ち切ったものの・・・途中まで会心のサバキが決まっていただけに後味の悪い勝利となってしまった。ミレニアムを咎める序盤だけは参考にして頂けるかなと思って記事に致しました。

 

将棋ウォーズ実況 3切れ VS七段 先手早石田・端桂

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将棋ウォーズの3分切れ負け実戦より。先手が私、後手が七段の方だった。


第1図から▲74歩△同歩▲17桂と端桂の筋を利用して攻めていって
第2図。この辺は研究範囲だった。


第二図以下、△65歩▲同銀△64歩▲33角成△同角▲66角と攻めたが、
次の手が上手い受けだった。それが第三図。


△75歩。いかにも軽くて頼りなさそうな受けだが、局後に振りかえると最善かもしれないと思う。△75角なら▲同飛△同歩▲25桂があった。
第三図以下、▲25桂△44角▲33桂成△同玉▲45桂△32玉と進んで第四図。ここから形勢は別だが気持ちいい手順があるので考えてみて欲しい。


正解・・・
▲64銀!△同銀▲同角△同飛▲33銀△同角▲同桂成△同玉▲55角
銀をもぎとり、33で清算して55角が王手飛車。対局中は優勢だと思っていた。だが、現実は駒損が痛くいい勝負だった。
△44飛▲71飛成△32銀打▲81龍△26桂で第五図。とうとう後手に反撃の手が回った。


以下▲36桂で飛を確保したものの、△38桂成▲同玉△35銀打と進むと上手く厚みを気づかれた上にこちらの玉が薄くされていて、自信がなくなってきた。そして第六図。


△27角が次の63角成と38銀を見せた嫌らしい手で、完全に形勢不明になったと思った。以下▲73角成△38銀▲同金△同桂成▲59玉に次の手もまた凄かった。

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正解・・・
△78金。▲51馬で素抜かれるが、△63角成と成りかえった形が手厚く、いい勝負のようだ。なお、78金では△62歩がソフトの推奨手で、あるいはそちらが良かったかもしれない。以下仮に▲同歩成△81馬▲同飛成△78金は後手勝ちか。数手進んで第八図。△64角。

残念ながらこの辺で私の持ち時間が切れてしまい終局となった。
一方的に攻められ続けても正確に受け続ければ大変だということを教わった一局だった。っていうか3切れでこれだけ正確に受け続けるあなたは一体何者ですか・・・。

 

 

 

定跡講座 先手早石田対策 その4 恐怖の端桂戦法

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第一図。何気なく22玉と上がった所。初めて次の手を見た時は衝撃だった。ここで▲26歩!銀冠穴熊かな?くらいにしか思わず、ヒョイっと△23銀と上がると・・・

第二図、▲25歩!流石にここまで来ると端桂の狙いは嫌でも分かる。これが藤井ー丸山戦で実際にあったことなど知らず、私はここから良く分からないことをやって敗れた。久々に行った研究会での出来事なのだが、「こんな手も知らないなら来んなよ」といった雰囲気がありありと出ていて非常に申し訳なくなった。それが今回、久々に定跡研究を始めようと思ったきっかけだ。

第二図からソフト同士でやらせてみた。△同歩▲65歩△同歩▲同銀△62飛までは藤井ー丸山戦と同じ進行。以下、▲74歩△同銀▲33角成△同桂▲74銀△69飛成▲24歩△同銀▲78角△88角▲85銀△67歩(面白い手)と進んで第三図。まあ一直線に戦うとしたらこんなところだろう。
形勢判断をしてみよう。
玉の堅さ:先手◎後手は金銀がバラバラで酷い格好、先手は美濃囲い。
駒割り:▲先手瞬間銀得だが99の香は取られる。ほぼ五分。
駒効率:後手○これからという他ないが78角の形と85銀の遊びはデメリット。
ということで、玉の堅さVS駒の効率といった図式だ。
ソフトの評価値はほぼ五分。


第三図の△67歩は一見損な手に見えるが、第四図まで進んでみると意味がわかってくる。ここで龍を切れるように利かしておいた訳だ。流石に読みが深い・・・。ただし、ここまで進めてみると形勢は先手がプラス200程度でリード。後手はやはり王様が薄いのが痛い。


第四図から△67龍▲同金△42金寄▲66飛!△同馬▲同金△68飛▲63とと進んで第五図。ここで△66飛成はある手順で後手が負けになりそう。
少し考えてみて欲しいと思う。


ある手順・・・
▲53と△同金▲23歩△同玉▲21飛△32玉▲23角!△21玉▲41角成で
第六図。駒損は酷いが適当な受けが無い。


という事で、第五図で△32金寄と辛抱し、▲23歩△12玉▲53と△26歩▲63角△27歩成▲同馬△45角(第七図)と進んだ。華々しい攻防だ。

以下▲同馬△同桂と進んだ第八図。ここで先手に更に華麗な切り返しがあり、優位を築いて押し切った。少し考えてみて欲しい。

正解は・・・

▲22飛!△同金▲同歩成△同玉▲55角。
飛車を捨ててでも37の地点を守るのがこの局面の急所らしい。
昔のタイトル戦でやったら語り継がれるんじゃないか?というレベルの妙手がポンポンと出てくる。ソフトは本当に恐ろしい。
ということで、端桂戦法をやられると形勢はともかく居飛車側がかなり苦労を強いられて最善を尽くしてようやく互角くらいな気がするので、私は4手目△42玉を諦めて△14歩にお引っ越ししたのであった。
因みに、もしかしたら序盤に何気なく端歩を突き合ったのが既に疑問だった可能性もあり、端歩を手抜いて早めに銀冠を完成させるなど、まだまだ工夫の余地は十分あると思う。またソフト同士で対戦させて研究するなどして、それなりの対策が出来たら△42玉に戻ってこようと思う。
以上、今回はここで終わりになります。次回は4手目△14歩型の攻防を研究していきます。ご覧いただき、ありがとうございました。

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定跡講座 先手早石田 その5 両天秤の△14歩

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さて、前回まで▲75歩に△42玉で対抗する形を詳しく調べていたが、どうも▲39玉型で端桂を含みにしてくる戦法が有力で居飛車が苦労させられている印象だった。


             第一図
そこで、プロの実戦でも△42玉に代えてこの第一図の△14歩が増えている印象だ。
ここから▲16歩と受けると後手は△54歩(のちの▲55角を消す)と突く。そこで仮に▲78飛なら△88角成▲同銀△45角で後手良し。▲85角には△84歩▲63角成△52金右▲64馬△62飛がある。そこで先手はいったん▲66歩と突く。(▲68飛は△88角成から△22飛と対応し、左銀を64に持っていけば後手の作戦勝ちとなる。)下の第二図で次の手が面白いので少し考えてみて欲しい。

             第二図

ここで△44角!が面白い手。狙いは△22飛の向かい飛車。以下▲78飛△22飛と進展したプロの実戦例もある。その将棋は以下、第三図までと進展して先手が▲37銀と後手の軽い形を咎めようとしたものの、次の一手で早くも後手が有利になってしまった。


            第三図

正解は・・・
△35歩。▲同歩△同角に▲48玉のような受けだと△26歩!からの強襲が成立する。
実戦は△同角に▲65歩△57角成で、後手良しとなった。

上記のような手順を踏まえて、藤井九段―村山七段戦が指された。それが下の第四図。


             第四図

まさに「丸山ワクチン」といえる受け方。手順は、△14歩に▲78飛△88角成▲同銀△32銀。△14歩で相振りを見せつつ相手の指し手によって機敏に居飛車にシフト。以下、何気なく玉を囲い合うが、第五図、13手目の▲38銀がなんと敗着。後手に決め手があるので少し考えてみて欲しい。


            第五図

正解は・・・
△28角。以下▲74歩△同歩▲55角△33桂▲82角成△同銀▲18飛の第六図で
一見後手がハマっていそうだが、実はハマったのは先手の方だった。おわかりだろうか・・・。


           第六図
正解は・・・
△17角成!!これで決まっている。以下、▲同桂△16歩で桂・飛を食いちぎる手を見せて後手優勢。先手も▲13歩から▲46角とせめてもの反撃を見せたが構わず攻めきって後手が快勝となった。

という訳で、13手目の▲38銀は成立せず、▲38玉と寄って駒組を進めることになるのだが以下高スペックPCでソフトに対戦させてみたところ、△62銀▲74歩△72飛▲46角△44歩▲77桂(第七図)と面白い進行をたどった。


           第七図

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以下、△92飛▲73歩成△同銀に角を切って▲74歩!で決まったかに思えたが、△72飛でいい勝負のようだ。以下は▲82銀!△同飛▲73歩成△81飛▲65桂(第八図)と進んだが、ここで渋~い受けの好手があった。


            第八図

正解は・・・
△71飛。歩切れを正確に突いている。ここから後手のペースになり、最後は第九図のカッコいい決め手が出て後手の勝ちに終わった。(以下▲48金直△69銀!▲59金に△25角打!で決まり。)


             第九図

何れにせよ、今後先手は角交換で手得&端に2手かけて出遅れた後手の駒組を徹底的に咎めるような速攻を見せてくるのではないかと思う。きりが無いので今回はこの辺にしたい。長~い文章になってしまいましたが、ここまでご覧頂いてありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。

【4手目△42玉の戦い】
・5手目▲78飛に△45角急戦~侮れぬ▲78飛~
定跡講座
・77角型
定跡講座
・石田流本組
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・▲39玉型端桂狙い
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【対局動画】 VS七段

【おすすめ書籍】

 

最速で初段になるための手順

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まず、効率良く上達する方法に関しては大人も子供も関係なく、「定跡」があります。

一、1手詰の本を購入するかネットで問題集を探す。
それを反復し、100問程度をそれぞれ2~3分以内で解けるようになったら3手詰を同じ要領で解きこなす。次は5手詰を同じ要領でやって、5手詰を卒業したら・・・
二、「次の一手」の本を購入するかネットで問題を探してひたすら解く。
同じ問題を何度も反復して、詰将棋の時と同じように2~3分以内に解答が頭の中で閃くようになったら・・・
三、(四間飛車の)定跡を勉強する。
最初は四間飛車がおすすめです。この間、実戦は一切不要。
「詰将棋という、王様を詰ますだけの単純な練習」→「次の一手という、詰将棋よりは複雑だが明快な解答を探すだけの単純な練習」→「定跡という、次の一手よりは複雑だが一手一手しっかりと意味のある手順を理解しながら覚える」
という手順によって、効率良く強くなることが出来ます。
実戦は「詰将棋」「次の一手」「必死問題」「定跡」の塊です。ある程度の力がつかないうちに実戦をやっても、何をやっているのか分からない間に勝敗が決まってしまい、得られるもののないまま時間だけが過ぎてしまうことになります。この記事を読んでくれているのはただ楽しみたいだけでは無く、効率良く強くなりたいという意思を持った方ですからそれではご不満でしょう。是非、上記の手順を守って初心者から初段までの最短記録を作って欲しいものです。

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定跡講座 先手早石田対策 その2 石田流本組の咎め方

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※結論を知っている方も、終盤の超絶技巧の部分は是非見てみて欲しい。
今回から急戦でなく、プロ間でも実戦例の多くある形を調べていく。持久戦になった場合、居飛車は左美濃で対抗するのが一番有力だと思う。左美濃にすれば大体下図までは一直線でこうなるところ。▲56銀と上がったところで、ここで次の手が大事な一手になる。少し考えてみて欲しい。


         第一図

上図正解は・・・
△24歩が大事な一手。▲45銀に△23銀を見せている。角道を止めずに受ける唯一の手段だ。以下、普通に囲いあって下図の31手目が後手の岐路になる。本当は39玉型で待機して▲25歩△同歩▲17桂と端攻めの筋を狙うのが最先端だが、それは次の次の記事で解説したい。本譜は▲77桂と石田流本組を目指したが、ここでは▲77角も非常に有力。それは次の記事で解説したいと思う。


         第二図
上図▲77桂には△23銀と銀冠を目指す。以下▲97角に△32金と閉まったところが再び先手の岐路。下図で結論から言うと▲98香が最善手でギリギリの戦いになる。
因みに▲46歩は△92飛!が佐藤康光九段の好手で、以下▲79角△72飛▲97角△92飛・・は千日手模様。▲46歩に代えて▲65歩が成立すると大変だが、上手い対応があって後手よしになる。知らない方は考えてみて欲しい。


          第三図
 正解は・・・

▲65歩には△同歩▲同銀には△62飛!が好手。知らないと指せない手だ。以下▲74歩には△同銀▲同銀△69飛成で後手よし。ここで▲98香が入っていると、香取りが無いので逆に先手良しになる。なお、▲65歩△同歩▲同桂なら今度は△84飛と浮く。以下、▲74歩△同歩▲53桂成に△99角成と香を取り、▲52成桂△同銀▲79飛△33馬▲64角△93香▲55角△44桂▲69飛△64歩が進行の一例(第四図)。難解だが馬が強く、こうなれば後手持ちか。


          第四図

では▲98香にどう指すかだが、△84飛と浮くのが豊島七段が指した新手。これで仕掛けを封じてしまえば、銀冠穴熊まで囲って後手が千日手以上に出来そうだ。そこで先手が仕掛けるとしたら△84飛の瞬間しか無く、仕方なく▲65歩と仕掛ける。以下△同歩▲同銀に、好手がある。知らない人は考えてみて欲しい。


          第五図
 正解は・・・
 △95歩。対して▲同歩△同香▲96歩△同香▲同飛△77角成は後手よし。以下一例は▲92飛成△87馬▲64歩△65馬。
なので、同歩では無く▲74歩△同歩▲64歩と攻め合って若干後手よしながらギリギリの戦いになる。ここからは高スペックPCにてソフト同士で戦わせてみた。「超絶技巧」としか言いようのない素晴らしい手順が展開されたので、是非見てみて欲しい。
 第六図。▲64歩に△54銀▲同銀△同歩▲41銀から角と金を一直線に取り合ってと金を作ったところ。後手の次の手が好手だった。


          第六図
 正解は・・・

△75歩!仮に△98とだと▲53と△42銀に▲65桂がぴったりで、後手良しとは思うが実戦的には先手が勝ってしまいそうな流れだ。△75歩はとれば△74銀!が狙いの一着で桂をもぎ取れる上に52の銀が動けば63のと金を外せる。
実戦は△75歩以下、▲46飛△77角成▲43銀成と進んで下図。ここでまたため息の出るような一着が出る。それが第七図、△41歩!!

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          第七図
 この局面になってみれば仕方なく打つとは思うが、「この手で良し」と逆算して何手も前から組み立てているのが凄すぎる。以下後手も私の棋力では受け切る自信の無い大迫力の喰らい付きを魅せるも、下図の▲43銀に対して次の手が決め手となって後手が勝ち切った。少し考えてみて欲しい。

正解は・・・

△36桂!以下▲同歩△43銀とはずして、▲65桂に△46角▲同歩△52金!▲53金△42銀!と達人の凌ぎで後手勝ち。
先手:久保利明 後手:羽生善治 と書いてあっても全く疑わずに受け入れてしまいそうな棋譜だ。以上、長くなったが石田流本組は居飛車がやれるということで、今はプロ間では指されていない。次回は第八図で▲77桂でなく▲77角の戦いを見ていく。こちらも
非常に厄介だ。

          第八図

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定跡講座 先手早石田対策 その1 侮れぬ▲78飛△45角超急戦

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 苦手戦法は?とアンケートしたところ、▲76歩△34歩に▲75歩と突かれる形と答える人が結構多かった。実は私もその一人だ。そこで、今回から3~4回に分けて先手早石田の対策をやっていきたいと思う。 個人的に、▲75歩には△42玉と上がるのが最善だと思っている。そこから▲78飛と回って、後手が角交換から△45角と打ち返す超急戦がある。今回はこの形を調べていこうと思う。主流の変化ではないが、プロの実戦にも何度も現れている形で、「知らない」では通らない(というか私がハマってやられました・・・) 。さて、△45角と打てば下図の△33桂まではほぼ一本道。(▲58玉では▲68金もあるが善悪は微妙。今度調べてみたい)ここで▲74飛と走ってくる手に対して次の一手は何でしょう?


正解は・・・
△92飛。歩を温存して飛をかわす(ほっとくと▲82角成~▲72飛打!で崩壊)のが羽生ー丸山戦で丸山先生が指した手で、恐らく正着。長らく△73歩の一手と思われていたがその変化は詳細は省くが先手がやれそうだ。
そんなこんなで(△92飛以降▲34飛△32金)19手目は先手も分岐点。図の▲36歩では▲36飛もあるところだが、△54歩~△52飛と同じように反撃してどうか。プロやアマ高段者の実戦では▲36歩が多い。やはり▲36飛に比べ桂頭にプレッシャーをかけられるのは大きい。


上図では手が広いところだが、プロの実戦例やソフトでの検討によると、後手は先ほども述べた△54歩の筋で反撃するのがどうも最善のようだ。△26馬▲38銀(金)の展開もありそう。△54歩に同飛は△62銀と上がってやや後手が指し易そうなので、実戦例はだいたい▲77角だ。そこで△52飛と回って下図。

ここから▲86角が気になる筋だが、△41玉▲33飛成△同金▲53桂には△同飛!(逃げると▲61桂成で駒損が大きく後手少し苦しそう)▲同角成△62銀で▲35馬なら△55桂で若干後手よし、▲86馬なら△32玉と▲21飛の筋を消せばソフトは後手やれるとの見解。そこで、▲86角で無く▲35飛と引く実戦例が多い。以下、△26馬▲38銀に△44歩や△35馬~△55歩など色々あるが私の研究では下図の△24歩がのちの▲15角の筋を消して最善で、ごくわずかに後手持ちかなぁと言ったところ。

ソフト同士の実戦では以下、▲27歩△35馬▲同歩△55歩と進んで、24歩がぴったり働く展開になった。今回は一応ここまでで▲78飛△45角の筋の研究を終わりにしたい。

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